暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep26眠り姫の目覚め 〜Xwelia〜
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これから少しずつでもお返ししていきます」

「そんなこと気にしないでいいよ、イクス。イクスがイクスらしく生きて、みんなと一緒に楽しい時間を過ごしていく。それが私への恩返しだと思ってほしいな。それなら私も嬉しいから」

それが、私のこの子への願い。楽しい時間を生きる。イクスがそんな時間を過ごしてくれることこそが私への報酬。イクスは「はい」って綺麗な笑みを見せてくれた。先に部屋を出て、私を待っていたのかセインが廊下に立っていた。聞くとヴィヴィオ達は教会の応接室で私とスバルを待っているとのことだ。

「本当にありがとう、シャルロッテ」

応接室へと続く廊下で、セインがまたお礼を言ってきた。

「さっきもお礼をもらったから、そう何度もいいよセイン。それに、最後の最後で私はあんな可愛い笑顔を見せてもらった。それだけで満足満足」

「最後の最後って・・・?」

「うん。今日で最後。これから私たちはテスタメントの拠点に向かう。そこで決着がつけば、私はそこでお別れ。だから最後の最後ってわけ」

守護神としての最後の戦い、その最後の中での最後の人助け。その報酬は最高の笑顔。これほどの最高の終わりはない。

「え!? 待ってよ! シャルロッテが来たのって一昨日だよね!? それなのにもうお別れなんて早過ぎるよ!!」

隣を歩いていたセインがいきなり私の前に躍り出て、半ば叫ぶようにそう言ってきた。

「仕方ないよ。それが界律の守護神(わたし)なんだから」

ポンポンとセインの頭を軽く叩く。そしてさっきのイクスのように撫でる。

「ありがとうね、セイン」

袖で目を擦るセインを置いて私は先を歩く。少しすると、セインは私の隣にまで駆け寄ってきて、「ありがと。あたしも忘れないから」そんな嬉しいことを言ってくれた。隣を歩くセインの頭をもう一度優しく撫でる。
応接室に着くと、ヴィヴィオ達ちびっこからのお礼の嵐。いやぁ、可愛いちびっこに囲まれて感謝されるなんて、もう最高だね☆

『久しぶりぃ、シャルロッテさん♪』

「・・・・誰?」

テーブルの中央に展開されているモニターに映る1人の少女が手を振ってる。知ってる知ってる。うん、知ってる顔だけど、知らない表情だ。だからそう言うと、ティアナ達は苦笑して、「まぁそういう反応も・・・解かる」とレヴィも苦笑。

『ルーテシアだよ、シャルロッテさん。まさか憶えてない?』

「憶えてる。憶えているからこそ、このリアクションだとご理解を」

ニッコニコな笑みを浮かべてるルーテシア。聞いてたよ。ルーテシアの性格がガラリと変わった(元に戻った)ってことは。でも実際に見てみると、レヴィの時と同じようにやはりドカンとくる衝撃。5年前のルーテシアのあの静かな(暗い、とは言えない)雰囲
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