暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep26眠り姫の目覚め 〜Xwelia〜
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く振って、元気ですアピール。とても可愛いですよ、イクスヴェリア。あーもっと早く出会えていればなぁ。
「そっか。でも、少し診せてもらうね。少し身体に触れるけど、いいかな?」
一応こっちでも状態確認しておかないと。
「はい、どうぞ。シャルロッテ様」
あー、この子もシャルロッテ様・・・・か。実年齢がどうであれ、こんな子供にまで“様”付けされるのはちょっと・・・。だから「私のことはシャルでいいよ」と微笑みながらそう返す。
「それでしたら、わたしのこともイクスとお呼び下さい」
「うん、イクス。っていうか私にまでそんな堅くならなくえもいいんだよ? 私としてももっとフレンドリーな感じの方が好きだしね」
「えっと、シャルがそれで良いというのでしたら・・・」
イクスを横にして、彼女の胸に手をそっと添えて「我が言の葉は幻想紡ぐ鍵」と詠唱。イクスの現状把握開始。バイタル正常。リンカーコア正常。マリアージュの核生成能力の損失。
「(損失!? やばい、どうしよう)え〜っと、イクス。マリアージュの核の生成能力が犠牲になっちゃった・・・んだけど、よかった?」
イクスの唯一の戦力と言えるマリアージュ。その核の生成能力を失うということは、彼女の戦う力が無くなるということだ。まぁ指揮・命令能力が無いということだし、あっても困るようなものとも言えたりするけど・・・。だけど、私の治療で、勝手に消してしまったのは事実。
「・・・いいえ、困るどころか助かります。今のわたしには、あの子たちへの命令権も指揮権も無いのです。管理できない力なら、無くなった方がいいんです」
どこか安堵したような、それでいて少し寂しそうにイクスが言った。イクスがそう言うなら良かったんだろう。
「(あーよかった。返してください、なんて言われたらどうしようも出来なかった)問題はそれくらいかな。あとは健康そのもの」
イクスの胸から手を離すとイクスが手を伸ばしてきて、私の手をキュッと掴んだ。
「どうしたの?」
「ありがとうございます、シャル」
「どういたしまして♪」
少し迷ったけど、イクスの頭をそっと撫でる。するとイクスはくすぐったそうにして、それから小さく笑い声を出した。
「良い子、というものですね。以前スバルに教えてもらいました。とても、すごく気持ちいいです」
「スバルには負けるかもだけどね」
イクスと2人してスバルを見ると、スバルは「あはは」と嬉しそうに、そして照れくさそうに頬を掻いた。私がイクスに出来るのはここまで。あとはスバル達に任せよう。
「それじゃあイクス。私はそろそろ行くね」
最後に優しく頭を撫でる。
「はい。シャル、本当にありがとうございました。この御恩はいつまでも忘れません。
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