暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep25シャルをおバカさんと思う人は挙手 〜Interval 4〜
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憎悪、復讐、また血が流れて。戦場の大小関係なく命が消えることには変わりない。貴い命なんてものが安く思えるほどに容易く消えていく。
そして、マリアージュ事件ってやつの記憶になる。スバルとの出会いから始まって、今のように眠りに入るまでの記憶。短過ぎるけどすごく温かな思い出。これは私が踏み込んじゃいけない領域だ。すぐさまイクスヴェリアの記憶を覗くのを止める。

「・・・ふぅ」

一息つく。ヴィヴィオが「どうですか? 何とかなりそうですか?おずおずと聞いてきた。
う〜〜〜〜ん〜〜〜〜。結論から言えば・・・。

「うん、私でも何とかなりそう・・・かな。ある程度の力が戻れば儀式魔術も扱えるようになるし、ルシルから貰った複製術式の中にもこういう普通じゃないのを治す術式もあるし・・・」

ルシルの複製術式の中には、複雑過ぎる術式だけど人を救う術式が多い。次いで攻性、補助、防性(防御嫌いだしなぁルシル)って感じだ。

「ほ、ホントですか!?」

ヴィヴィオが立ち上がって勢いよく私にしがみ付いてくる。レヴィもそうで、「本当にイクスを治せるの!?」と詰め寄ってきた。落ち着くように2人を宥める。

「今すぐじゃダメだけど、調整を終えたらいけると思う」

その言葉がさらに2人を煽ることになった。ヴィヴィオとレヴィは「本当ですか!?」を繰り返す。いや、だから、本当だって言っているじゃない。

「落・ち・着・い・て、2人とも! イクスヴェリアは治せる! 明日朝早くに儀式をやってみるから、今日はこれで解散! OK!?」

2人の頭に手を置いてわしゃわしゃと全力で撫でる撫でまくる。そんなことを少しの間続けて、2人が落ち着いたところで、なでなでを止める。2人はくしゃくしゃになった髪のまま「あぅ〜」と目を回していた。なのはと2人してヴィヴィオとレヴィの髪を手櫛で直す。うん、ちょっとやり過ぎちゃったね。

「それじゃあ今日はもう帰ろう。私もこれから予定あるし」

そう告げと2人は「うん」って頷いて応えた。それから騎士カリム達(セインの姿が見当たらない)に挨拶してから教会を後にする。まずはヴィヴィオを自宅に送るために、高町家へ向かう。その間、ヴィヴィオは友達にメールを、レヴィもルーテシアにメールを送ってるみたい。

「あの、シャルさん。イクスが起きるところ、友達も一緒に・・・というか、その・・・」

ヴィヴィオがそこまで言って口ごもる。どうやらヴィヴィオは遠慮しているみたい。ヴィヴィオの友達に、魔術を見られても良いですか?ってことなんだろうね。
う〜〜ん、別に見られても良いかなぁ・・・。魔術って言われないと気付かれないと思うし。それ以前に魔術という存在を知る人なんて、私とルシルと関わったなのは達しかいない。だったら見られても困るようなも
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