暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep23反撃開始!のちょっとその前に・・・ 〜Interval 3〜
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†††Sideなのは†††
シャルちゃんがこの世界へと呼び出されて2日目の朝。昨夜はシャルちゃんが色々と馬鹿なこと言ったりやったりして少し・・・ううん、やっぱりすごく楽しかった。そんな私は、隣ですぅすぅ寝息を立てているシャルちゃんをじっくり観察中。
「シャルちゃん・・・」
5年前に別れた時から何の変化も無い、だけど息を飲むくらいに綺麗な肌と髪。同性でもドキドキするくらいにシャルちゃんは美人だ。もう変われない、変わることの出来ないシャルちゃん。いつの間にかシャルちゃんの歳を追い抜いて、私は、私たちは今を生きている。
「・・・やっぱり翠屋のケーキは最高だよぉ・・・むにゃむにゃ・・・」
「・・・プッ。シャルちゃん、今の寝言?」
すっごく幸せそうな笑みを浮かべて眠っているシャルちゃん。寝言に出るほど翠屋を好きでいてくれたことがすごく嬉しい。でも、お父さん達やアリサちゃんやすずかちゃんは、シャルちゃんとルシル君を憶えていない。だけどシャルちゃんはみんなを憶えている。どういう気持ちなんだろう。自分だけが憶えていて、でも相手は自分を何も憶えていないなんて。
「シャルちゃんとルシル君は、いつもそういう世界で過ごしてきたのかな・・・?」
それがどれだけシャルちゃんとルシル君にとって残酷なことか、私が知った気でいるわけにはいかない。想像は出来ても理解できない、してはいけない。理解したと思った時、それは自分の驕りでしかないのだから。
「・・・ん・・・ぅん?・・・なのは・・・?」
「おはよ、シャルちゃん♪」
半開きの目のままムクリと身体を起こして「ん〜〜〜〜」と背筋を伸ばすシャルちゃんが一息ついた後、「おはよーございま――」まで言って、す、と言い切る前に寝息を立て始めた。シャルちゃんの奥義・座ったまま寝る、だ。他にも秘奥義・立ったまま寝る、もある。
「ほら、シャルちゃん起きて。今日はミッドに降りるんでしょ」
そう。今日は私とシャルちゃんとレヴィの3人でミッドに行くことになっている。昨日の夕食時、シャルちゃんが突然、ミッドに行きたぁ〜い☆と言いだしたからだ。どの道シャルちゃんの言う“調整”というのが終わらないと、私たちは幹部と戦えない。だからその調整を行っている間に、久しぶりにミッドを観て回りたいとのことだ。
「・・・はっ! そうだった! えっとえっと、朝食時に他の六課メンバーに挨拶。そんでもって夕方までミッド散策。夕方にエリオと模擬戦。カートリッジに魔力チャージ開始。よし! 今日の予定はこれで決定! そんじゃ早速着替えますか!!」
覚醒したら覚醒したで物凄いハイテンション。ちょっと付いていけそうにもない。でも、着替えって、シャルちゃんどうするんだろ? 元から着ていた服しかないんだけど・・・。
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