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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep23反撃開始!のちょっとその前に・・・ 〜Interval 3〜
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ら今の私は嬉しさのあまりにちょっとやり過ぎるようだ。

「まあまあ、落ち着いてセイン」

「「陛下、ようこそいらっしゃいました」」

セインを宥めるヴィヴィオに、オットーとディードが恭しく一礼。

(へぇ、オットーとディードってあんな顔が出来るようになったんだ〜)

オットーとディードの表情が以前に比べて随分と豊かになった。きっとここの環境があの娘たちをすごく良い方向に変えたんだ。

『シャルちゃん。どう? あの娘たちの現在(いま)の様子を見て』

なのはが私の隣にまで寄ってきて、念話でそう聞いてきた。私は「うん」って頷いて、ヴィヴィオたちが賑やかに話しているその光景を見詰める。眩しいくらいのひと時。だから言うことはただ1つだ。

『良いね。セインとオットーとディード。すごく良い顔してる』

かつては敵だったけど、今ではああして笑い合える仲にまで。5年という年月が、みんなにとって本当に大切なんだって、私は改めて思った。

「シャルさ〜ん!!」

ヴィヴィオが私に手を振りながら駆け寄ってくる。どうしたんだろう? あ、そういえばここに来る前に会わせたい友達が居るって言ってたっけ。

(えっと確か、イクスヴェリア・・・?

(その子も元はベルカの王様だって話だ。そしてセイン達も一緒に駆け寄ってきたんだけど、セインだけは何か逃げ腰だ。いつでも私からダッシュで逃げるといった感じ。

「え〜っと、シャルロッテ。まずは騎士カリムに挨拶してもらいたいんだけどさ」

「え、あ、うん。判ったけど・・・セイン、そこまで引かないで、お願い」

反省するから(形だけ)、そんなビクつかないで。そういう行動されるとお姉さんは少し悲しくなるよ。

「いや〜、なんかもー・・・無理」

両手を振りながら苦笑するセインが遠く感じるよ。

「別にコンクリ詰めにして、カドス海に(チン)するわけでもないんだし。そこまで私を怖がらないでほしいなぁ〜。というか、あんだけでビビるなセイン」

「結構無茶言うよねシャルちゃん」

「いきなりあんなのされたら誰だって引くよ」

「シャルさん、わたしも引きそうです」

おお、気が付けば私は孤立状態。オットーとディード以外は明らかにセイン派に属してる。私がオットーとディードに視線を移すと、2人は私からスッと視線を逸らす。巻き込むな、と言外に告げてる。そうですか。今の私は孤立無援なんだ・・・そうなんだ。

「それではご案内しますので、こちらへ」

妙な空気のまま、私たちは騎士カリムの執務室に案内された。

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