暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep23反撃開始!のちょっとその前に・・・ 〜Interval 3〜
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、それならルシルを倒す方が簡単かつとても早い。
でも、それに成功するとルシルの戦力は期待できなくなっちゃう。ルシルは人間となって、そして魔術師ではなく魔導師になる。神秘の無い味方を増やしても、この戦いじゃあまり役に立たないのだから。まぁ敵戦力を削れるんだから、どういったタイミングでも問題はないような気もする。

「今度こそ私は、フェイトちゃんとルシル君に幸せになってほしい。そう思うんだ」

「そうだね。でも、なのはも幸せになんないとダメだよ? 相手も身近に居るんだし、そろそろ将来を考えないと。シングルマザーも大変でしょ」

「相手? 私にそんな人、身近に居ないんだけど・・・。それにヴィヴィオと2人でも十分幸せだし」

マジで言ってやがりますかこの娘は。ユーノ。あなた、この5年の間に一体何をしていたの? ホントにこのまま“ずっと仲の良い友達でいましょうね♪”ってことにするつもりか?

「そう。だけど、あなたはもっと視野を広めなさい。これは長い間存在してきた私からのありがたいお言葉。覚えていて損は無いはずだから」

「え? あ、うん・・・」

なのはの鈍さに呆れながらも、レールウェイを乗り継いで(ところどころでウィンドウショッピングして)辿り着いたのはSt.ヒルデ魔法学院。今日は授業が午前中までということで、私となのはとレヴィは草陰に隠れてヴィヴィオの姿を探す。

『すっごい楽しみだなぁ♪ レヴィと組んでルシルを倒したあの戦い、とんでもなく強くなってるじゃん』

昨日見たヴィヴィオとレヴィ対ルシルのバトル。あの小さく可愛かったヴィヴィオがとんでもなく強くなってることにもう興奮した。えっと何だっけ? そうそう、ムーンライト・ブレイカー。あれは魔法じゃなくて魔術の域だった。あんな術式を組むレヴィには驚かされるよ。それについていくヴィヴィオにもビックリだ。

『そうだよ。ヴィヴィオは毎日すごく頑張って鍛えてるから。じゃなくて、どうして草陰に隠れる必要があるの? もっと普通に再会すればいいと思うんだけど・・・・』

『普通の再会じゃサプライズじゃないでしょうが。もっとインパクトのある再会じゃないとつまらないよ。そう、何を隠そう私がつまらない』

胸を張って、えっへん。フェイトの持ちネタだ。

『ならシャルロッテ。どういうのがインパクトのある再会なわけ?』

草陰の中でひっそりと下校している生徒たちに目を光らせながら念話で会話する。

『現在必死に思案中』

レヴィにそう返す。するとなのはとレヴィは大きく溜息。なによなによ。普通じゃないサプライズなんて、すぐには思いつかないってば。そんなこんなでヴィヴィオの姿を探していると、生徒たちの数が減っていた。まずい。もしかしてヴィヴィオを見逃した・・・?


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