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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
19 孤高の怪物
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クンドー、カンフーなどあらゆる格闘技を習得している。
シドウにとっての普通は普通ではなかった。

「ところで!今度新しくニホン支部の課長が警察庁の方から来るそうっすよ!」
「あぁ、聞いてる。でも新体制には期待できない。さっき読んだ書類によれば、この課長の提唱する新体制が公になれば信頼はガタ落ちだろう」
「え?」
「容疑者は徹底的に絞り上げる。それも暴力を使って。その他、どう考えても違反になるような労働規律ばかりだ。これじゃニホン支部の隊員の殆どはオレも含めて半年以内に病院送りか過労死になりかねない職場に変貌する」
「うわぁ...」

笹塚は顔をひきつらせながらコーヒーに砂糖を入れる。

「この体制になった場合、検挙率は大幅に向上する。だが冤罪率はそれを上回る勢いで上昇する」
「冤罪?暴力使って無理やり嘘の自白させるってことすか!?」
「そうなるな」
「え〜ヤダ。暁さん、どうにかして!!」
「どうにかしてって言われてもなぁ...」
「さっさと偉くなって暁さんが課長やってくださいよ!!まずは週休3日、1日6時間労働の理想を実現してください!!後は職員1人ひとりの部屋にプールとメイドさんを...」
「却下だ。でもどうにかしなきゃならんのは確かだ」

シドウは深呼吸してから部屋へと戻ろうとする。
そんなことよりも考えなければならないことがあった。
そんな時、口に含んだコーヒーを吐き出しかねない程に大きな音が耳を射抜いた。



第一種警戒発令!!第一種警戒発令!!!

「!?」
「笹塚!!」

シドウは館内は宿舎内に響き渡ったサイレンに反射的にマグカップをその場の窓枠に置き、笹塚と共に走りだした。
この警戒発令は滅多なことでは起こらない。
それでこそテロリストがビルを爆破したくらいの大事件が起こった場合に発令されるコード、『コンディションレッド』への突入命令だ。
シドウと笹塚は管制室へと滑り込んだ。

「状況は!?」

シドウの指令に笹塚は自分のデスクに座り、マイマシンのHP・ENVY700を操作して警報の詳細を管制室のメインモニタに表示した。

「デンサンシティの外れの廃棄区画で強力な怪電波を補足しました!!」
「怪電波...まさか」
「間違いないっす。先日の大量殺人の現場で観測されたのと同じ怪電波です!」

リサとマヤがいない状態で笹塚を中心に分析官たちは事態の詳細を解析すべく動き始めた。
管制室中がキーボードを叩く音と互いに処理を任せ合うコミュニケーションの声で溢れる。

「メインサーバーのデータベースからファイルの33を!」
「近隣で待機しているWAXA所属の部隊を検索中....現場から12キロの位置に宮田班、19キロの位置に朝永班が待機しています!」
「宮田班、
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