暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
19 孤高の怪物
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ネラルウォーターで夜を明かす。
ここは消防署や自衛隊以上の24時間体勢、才葉シティの外れにある不夜城だ。
まして現在、ニホンの中枢を担うインターネットシステムが停止している以上、ネットワークや電波通信に頼りきりだった国民の生活は危機に陥っていると言っても過言ではない。
それどころか捜査にまでネットワークに依存していたWAXAからすると今はテロリスト、アナキスト、海外のスパイが入り込み反社会的行動に走るには絶好の機会だ。
誰も口にはしないが、尋常でない緊張に包まれている。
ここにいるのは警視庁、自衛隊、レスキュー隊、公安調査庁のエリート達の集団だ。
状況だけですぐに理解できる。
そんな中、暁シドウは自室で捜査報告書を読みながら、テーブルの形をしたタブレットにあらゆる資料を表示していた。

「昨日...いや2日前の大量殺人、謎の怪電波の観測、クレーターのない隕石の落下の目撃証言、空に向かって落ちた謎の雷、...Valkyrieの暗躍、インターネットシステムのダウン。偶然なわけがない、これらの意味するもの...」

情報のタグをあらゆるキーワードでフィルタリングし、連想ゲームのように共通性を見つけ出そうとかれこれ既に2時間、文字の羅列と勝負している。
どう考えても偶然の事態ではない。
デンサン港の廃工場で殺された中学生たちが全員銃火器を持っていただけでなく、廃工場の外ではValkyrieの人間が殺されていた。
更にその場所から電波人間の抗争と思われる怪電波が観測された。
捜索を進めると新たな事実が次々と明らかになる。
近隣住人たちは怪電波の観測された時間の数分前に空から落下してきた隕石らしきものを目撃していた。
だが落下したと思われる場所、廃工場の周辺を捜索したが落下時のクレーターすら無い。
そして更にその数分後、通常の物理法則を無視した現象が目撃されている。
地面から空に落ちた雷。
2日前は確かに天気は雨模様だった。
しかし雷は落ちていない、それは気象庁に問い合わせてみても同じ結果だ。
この怪電波、大量殺人犯、そしてValkyrieは何処かで繋がっているのは間違いなかった。

「...そしてヨイリー博士のPCから送信されたデータ。それの送信先もここだった...」

リサにローカルネットワーク経由で送ってもらったデータを表示する。

「送信先の端末の情報はアンノウン、契約者の情報も参照できない?それどころか...かなりのサイズのデータだ。それでこそウィザード1体分以上か...」
『シドウ、そろそろお休みになるべきでは?』
「いやもう少しだけ。データが送信された理由は?この厳重なWAXAのシステムを破って?いや手口が鮮やか過ぎる....」

リサのまとめた資料によれば、ネットからの侵入の形跡は無し、侵入
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