暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep22教えて! 剣神シャルせんせー!! 〜Interval 2〜
[1/11]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
“エモニシアの天柱”の最上階。円形に配置されている肘掛椅子が14却。腰かける幹部はとパーイオを除く13人。
椅子の中央には1つの球体状の空間モニターが展開されている。映っているのは1人の男性。歳は五十代と思われる男で、名をクライスラー。若き女CEO・ハーデの代行として“ミュンスター・コンツェルン”の表のCEOとして公に顔を出す男だ。
『――ということなのですが、いかがいたしましょうかお嬢様』
その男クライスラーに“お嬢様”と呼ばれたハーデは、報告された案件に思案する。その報告とは、オーレリア・アムストル社に管理局の強制捜査が入るというものだ。最上階に沈黙が流れる。その最悪を阻止することが出来なかったオーレリア基地に出向いた幹部たちが軽く項垂れていた。
(さすがにあそこまでハッキリと
テスタメント
(
わたしたち
)
との関わりを知られればダメですね。仕方・・・ありませんか。アムストル社には悪いですが・・・)
フードの中に隠れたハーデの瞳に、ある決意が満ちる。そして彼女はゆっくりと口を開く。
「とても心苦しいのですが、アムストル社は切り捨てます。ミュンスターとの関係に繋がる情報はすぐさま抹消してください。アムストル社社長・ミスターグラースには、テスタメントへの支持・協力は独断だと証言するように言及を。彼や社員には、ミュンスターの予算から今後の生活に必要な資金を提供するともお伝えください」
ハーデは前面に展開されたグラフや数字が表示されたモニターを見ながらコンソールを操作、数字を書き換えていく。書き換えられたデータがモニター越しに居るクライスラーへと届き、彼は『かしこまりました』と頭を下げた。
「要件はそれだけで良かったかしら?」
ハーデが尋ねるとクライスラーは『いいえ』と答えた。
『つい今しがたなのですが、管理局よりオムニシエンスの調査のために、当世界への進入許可を頂きたいと連絡がありました。返答を待ってもらっていますが、いかがいたしましょうか?』
ハーデは「少し待ってください」と告げ、一度通信を切る。そして通信を聞いていた幹部たちの顔を軽く見回し、「みなさんの意見はどうでしょうか?」と尋ねた。
最初に口を開いたのはカルドで、「管理局が来たのなら徹底的に叩き潰した方がいいのでは?」と進言する。それを真正面から反対するのがディアマンテだ。
「何を馬鹿なことを。ここで完全に敵対行動を取れば、世間から一気に叩かれる。ここはレスプランデセルの円卓の結界を最大レベルにまで上げ位相をずらし不干渉にして、管理局の目を欺き乗り切る方がいい」
カルドの意見を真っ向から切り捨てた。最上階に険悪な空気が流れる。ディアマンテはそれを気にも留めずに話を続ける。
「マスター・ハーデ。下手に管理局の調査を断れば・
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ