暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep22教えて! 剣神シャルせんせー!! 〜Interval 2〜
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のリインフォースように固定することは出来ると思うよ」

世界を揺るがすほど強大な“力”を有さない者を残したくらいじゃ“界律”は干渉してこない。レヴィが良い例だ。だから元より神秘も無く人でもないリインフォースならきっと大丈夫だ。契約方法は魔術(こちら)側になるけど、私が残っている間に行えば上手くいく。

「ホンマか? ホンマにリインフォースを残せることが出来るんか?」

はやてがフラッと立ち上がった。リインやシグナムたち八神家からの強い視線を感じる。そっか、そうだよね。あんな別れ方をしたんだもん。今度こそ幸せにしてあげたいよね。

「はやて、リイン、シグナム、ヴィータ、ザフィーラ、アギト。あとシャマル。大丈夫。あなた達の家族リインフォースはこの世界に留まれるよ」

はやてがポロポロ涙を零し始めた。リインも泣きだして、それを見たはやてが「なんやリイン、泣いとるんか?」と言って、リインも「はやてちゃんこそ」涙を袖で拭いながら微笑んだ。

「良かったですー。でもついでみたいな言い方にショックを受けましたぁ」

ここでようやくシャマルも嬉しそうに笑った、かと思えばまた塞ぎ込んだ。なんかもういろいろとシャマルは面倒だ。

「でも、スバル、ティアナ。あなた達には悪いけど、クイントさんとティーダさんは残れない、残ってはいけない。2人を想うなら、あなた達が2人を眠りにつかせてあげて」

「・・・はい」

「はい」

スバルとティアナには酷な話だ。死んだお母さんとお兄さんが敵で、最終的には別れが決定しているこの事実。どうにかしてあげたいけど、さすがの界律の守護神(わたし)でも死者蘇生は不可能だ。それに、“界律の守護神(テスタメント)”を“辞めること”になっている私じゃ・・・もう限られた力しか使えない。

「・・・次はどんな質問かな?」

またまた重い空気に満ちたこの会議室。過去(わたしたち)現代(みんな)と関わると暗い空気(こんなこと)になる運命にでもあるのだろうか? それはそれでかなりキツイ。ていうか、最悪だ。若干心が折れながらも誰も手を挙げないところを見ると打ち止めかな?と思った矢先。

「あの、はい」

キャロがどこか遠慮したように弱々しく手を挙げた。私は「どうぞ」って促して、キャロの質問を待つ。

「あの、カートリッジシステムの無いデバイスを持たないわたしは戦えないんでしょうか? ただみなさんの戦いを観ていることしか出来ないんでしょうか?」

キャロはそんな自分を不甲斐無く、無力だとか思ってるのかな。そんなことはない。戦う者にとって護るもの、観てくれているものが居るというだけで戦う勇気をもらえる。エリオならキャロという具合だ。でも、それで納得しないのが今のキャロなのかもしれない。


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