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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21テスタメントの真実 〜Incarnation of desire〜
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六課メンバー。特にフェイトはその中でも呆然としていた。いち早く復帰したなのはが「でも待って。平行世界云々というのはどうしたの?」と尋ねる。

「魔界に、ここ次元世界における平行世界なんて概念は通じないよ。魔界は単一だからね。どの次元世界のどの時代なんて全然関係なく繋がっている」

そう説明してからシャルロッテは「解らなくても別にいいから、深く考えないで良いよ」と付け足した。

「さてと。それじゃあフェイト、お待たせ。ルシルのことを話そうか」

テーブルに頬杖をついてニヤニヤしながら、シャルロッテはフェイトにそう告げた。フェイトは「う、うん。お願い」と少し頬を紅潮させて小さく頭を下げる。

「くっそぉ〜! ルシルの奴、フェイトにこんだけ想われて・・・幸せ者め!!」

そんなフェイトを見たシャルロッテはバンバンとテーブルを両手で叩く。

「でもま、フェイトも結構な幸せ者なんだよ」

シャルロッテが急に真剣な面持ちでそう言ったので、フェイト達は息を飲んでその続きを待つ。

「ルシルもね、あれからずっとフェイトを想っていたんだよ。ここ3千年、ルシルはいろんな契約を受けて、いろんな世界で戦ってきた。その中で、ルシルのことを好きになる娘も当然出てくる。だけど、ルシルは残らなかった。何故だか判る?」

「えっと・・・」

「ルシルは、もう逢うことの出来ないフェイトを忘れられなかったから。ルシルはいつもフェイトを想ってた。ある契約で一緒になって、私と結婚したときもそう。話すことはこの世界での思い出。まぁ私もこの世界での10年は最高だったからそういう話は好きだったけどね」

シャルロッテから語られるさらなる驚愕話。シャルロッテとルシリオンが結婚していたことに、六課メンバーはまた呆然となった。そして今度はヴィータがいち早く復帰。

「お前、セインテストと結婚したのかよ!?」

「まあね。って、言っておいてなんだけど、そこは今関係ないんだよねヴィータ。コホン、それは置いといて・・・。え〜っと、何が言いたいのかというと、ルシルは今でもフェイトを想ってる。だからフェイト。ルシルはあなたが救ってあげて、今度こそ」

フェイトの真正面まで来てそう告げた。フェイトは「うん!」と強く頷いた。

「そんじゃ、何故ルシルと私が再びこの世界に来たのかを説明するね。まずはルシル。ルシルが不完全な界律の守護神テスタメントってことは憶えてる?」

シャルロッテの問いに各々頷いて応える六課メンバー。

「ん。で、不完全だからこその問題というのがあるんだけど。その内に1つによって、ルシルは今この世界に来ている。それが、界律による契約召喚じゃなくて、人間による対人契約召喚」

「対人契約召喚?」と首を傾げる面々。

「うん。世界
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