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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21テスタメントの真実 〜Incarnation of desire〜
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。で、表紙には青銀みたいなもので紋章が象られたレリーフが施されてたみたいや」
“赤い本”のイメージ画がモニターに映し出される。シャルロッテは「うそ・・・これって・・・!」と驚愕に目を見開いた。その様子に、この“赤い本”が “テスタメント事件”の最重要ファクターであると誰もが理解した。
「ディオサの魔道書・・・!」
シャルロッテの呟きに、リインが「ディオサの魔道書、ですか?」と聞く。
「
女神
(
ディオサ
)
の魔道書。確かにこれがあれば大抵の魔術は扱えるかも。コレは一種の魔術式が記された事典のようなものね。連合の魔術式はもちろん、中には同盟の魔術も載ってるらしいって話を生前聞いたことがある」
「そんなものをどうしてシャレードは持っとったんやろ?」
「問題はもうそこには無いよ、はやて。この現代に在ってはいけない物。絶対に消滅させなければならない遺物。過去を生きた私がしないといけない後片付け」
シャルロッテはデスクに置かれていた両拳を強く握りしめ、そう固く決意した。そこに戻ってきたユーノ。肩で大きく息をしている彼は何冊か抱えていた。
「これがその世界、今はオムニシエンスと名付けられた世界の書庫で見つかった蔵書だよ」
1冊を渡され、シャルロッテはパラパラとページを捲っていく。そして次の1冊も手にとってページを捲っていく。全てを速読した後、シャルロッテは「どれもヨツンヘイム語だ」と口にした。
「そのオムニシエンスって世界。さらに詳しく調査する必要があると思う。ひょっとしたら、テスタメントが連れてる魔族に関係する世界かもしれない」
「魔族・・・。そう言えばオーレリアでも言っていたけど・・・」
「私とルシルの記憶の中に出てきたでしょ。自我を持つ砂漠。魔石と呼ばれる鉱石の集合体。人の肉体を持ちながら頭部が魔石。犬(正確には狼)耳と尻尾を生やした女とか。アイツらみんな魔族。この人間の住む表層世界とは別位相に存在する裏層世界の住人。業火の眷属ゼルファーダ、黒鎧の毒精フォヴニス、無限の永遠ラギオン。こいつらは魔族の中でもひと際異質な、幻想一属と呼ばれる種の魔族なの」
話についていけずに当惑する六課メンバー達。シャルロッテは「まぁいきなり長々しく言われても無理だよね」と苦笑した。それからゆっくりと“魔族”の説明に入っていく。
人型の魔人属。獣型の魔獣属。そのどちらにも入らない、肉体が無く無機質なモノでありながら生きている幻想一属。“魔界”の構造。上層、中層、下層、最下層の四層で構成された世界。下へ行くたびに“魔族”の実力が高くなっていく。
フォヴニスとゼルファーダとラギオンは、最も弱い上層に棲む幻想一属だとシャルロッテは説明する。
「アレで最弱の魔族なんですか!?」
「最弱って言うのは少し
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