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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21テスタメントの真実 〜Incarnation of desire〜
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ト。宝石や花の名前が付けられているわけだ」
シャルロッテの口から語られた情報に、やっぱりと言った風な表情をするなのは達。
「で、そいつらを纏めるのが、主要連合世界の内のどれかの力を継いでいる魔術師。ヨツンヘイムか、ヴァナヘイムか、ウトガルドか、スリュムヘイム。どの道一筋縄にはいかない強敵なのは間違いない」
シャルロッテは大きくやれやれと肩を竦めた。するとレヴィが「わたし、魔術師に遭った」と手を挙げた。
「ホント? レヴィ、どんな魔法陣を使っていたか判る?」
「うん。正四角形の中に雪の結晶みたいのがあった。その正四角形の四方の角からひし形の模様が伸びて、それを覆う3重の六角形・・・」
レヴィがその魔法陣の形をなぞるように指を宙で動かす。シャルロッテは魔法陣の特徴を聞いて「あちゃぁ・・・」と右手で顔を覆った。そして「そいつ、凍結の魔術を使ったよね」とレヴィに確認を取り、レヴィは「うん」と即答した。
「ヨツンヘイム式の魔法陣だ。敵はニヴルヘイムと同じ氷雪系のエキスパート、ヨツンヘイムの魔術師。これは手強いなぁ・・・。どれだけ腕があるのかは判らないけど、苦戦しそう。・・・ねぇ、その魔法陣を使ってる映像とかってある?」
「あ、うん。待って・・・。その魔法陣を使うのは3人居るの。1人はルシル君。そしてレヴィが会った魔術師。そしてトパーシオって別の幹部」
なのはがそう答え、コンソールを操作する。映し出されたのは、エルジア紛争でなのはとフェイトを苦戦させたトパーシオ。そしてレヴィとヴィヴィオの元に現れたハーデだ。トパーシオが次々と放つ猛威を振るう氷雪系魔術に、なのはとフェイト以外の全員が絶句する。ハーデの広域凍結は、想像以上のモノだったことで開いた口が閉じないような状況だ。
「ヨツンヘイム術式の中でも高位だね、これらは。王族の血筋が残っていたか、それともまた別。ちょっとみんなに聞きたいんだけど、ここ最近で何か変ったことない? 妙な事件があった、とか。妙なロストロギアが発見された、とか」
「ロストロギアか何なのかは判らないけど、3年前に妙な世界が次元の海に突如現れたよ。そこから解読できない蔵書が見つかったんだけど・・・」
ユーノが手を挙げ、シャルロッテに報告。シャルロッテは「その本、見せてくれる?」と言い、ユーノは「少し待ってて」と無限書庫へと駆けだした。ユーノが戻ってくるまでの間、シャルロッテはいろんな事件などを聞いていた。そしてはやてがある事件を口にする。トレジャーハンター・シャレード強盗殺人事件。シャルロッテは話に出てきた“赤い本”というものに興味を示した。
「どういうデザインか判る?」
「何人かから目撃証言は取ってあるよ。縁取りは金、その金から装飾が伸びて、背表紙に何かの模様に作っとる
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