暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21テスタメントの真実 〜Incarnation of desire〜
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の意志じゃなくて人の意志によって、不完全な界律の守護神(テスタメント)を召喚するというものなんだ」

「そんなことが出来るの!?」

「知識と召喚儀式と魔力と媒介、そして強烈な運があれば、絶対とはいかずともね。普通は世界の意志の執行者である界律の守護神を狙って召喚するのは不可能。だけど、たまに奇跡的な確率で召喚することが出来る。だから運がいるの。で、その偶々成功して召喚されたのがルシル。召喚者はとことんツイてるね」

シャルロッテは広域凍結を発動させたハーデの映るモニターを見る。フェイトが「シャル、その媒介って何?」と尋ねる。シャルロッテは少し迷ってから告げた。

「・・・指環。フェイト、あなたが最後の日にルシルに贈った指環。アレが、ルシルの召喚を成功させた最大のファクター」

「それってつまり、ルシルの指環はこの世界に残って、それが敵の魔術師の手に渡っていた、ということ?」

「そう。指環がこの世界に残っていたからこそ、ルシルは偶然にも再びこの世界に来られた。その結末が記憶操作された上に操られているということなんだけど・・・。でも魔術師は知っていたわけじゃないと思う。たまたま儀式をしたらルシルが召喚された。その原因が指環にあることにもきっと知らないはず。本当に運のあるヤツだよ」

「そう、なんだ。そこだけでも感謝しないといけないのかな・・・」

「というわけで、今回のルシルは、敵の魔術師によって奇跡的に召喚された存在。それが、ルシルがこの世界に居る理由。記憶操作がされている理由は、たぶん裏切り封じ。親しくて、しかも恋仲だったフェイトと逢えば、間違いなく裏切られると判断したんだろうね」

「ということは、敵の魔術師はルシル君とフェイトちゃんが親しいのを知っている・・・?」

なのはのその言葉に、他のメンバー達の顔色が変わる。そのことを知っているのは管理局員だけなのだから。はやてが「ということは、テスタメントの魔術師(トップ)が管理局内部に居る、ということになるんか?」と青褪める。

「そう断言するのはどうかと思うけど、可能性はあるかな」

シャルロッテは管理局内部に“テスタメント”と直に関係を持つ局員が居ることには同意する。

「その辺りはクロノやリンディさん達の情報規制に任せよう。それで、私がここに居る理由なんだけど、結構簡単なこと。ルシルに召喚された。それが、私がこの次元世界に来ることのできた理由」

「ルシルに召喚された・・・?」

「うん。この世界に居るルシルから召喚要請を受けたんだ。たぶんルシルが正気に戻っていた数十秒の間だね。操られている間のルシルは、神意の玉座に居る本体(ルシル)との繋がりを持たないらしくって」

「そうなんだ・・・」

「正気に戻ったことで繋がった短時間
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