暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21テスタメントの真実 〜Incarnation of desire〜
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部たちがそれぞれの呼び方で彼女を呼んだ。

「どうしたのですか、何か問題でも・・・?」

ハーデの顔を覆い隠すフードの中から鈴のような美しい声が漏れる。その声に冷静にならざるを得ないカルド隊は「いいえ」と答え、最上階へ続く直通転送装置に入っていった。

「いいえいいえ。何もありませんよボス。お帰りなさい」

グラナードが仰々しく頭を下げた後、ハーデの行く手から退いた。

「御帰りなさいませ、マスター」

ルシリオンが恭しく頭を下げ、ハーデの右斜め後方へと移動する。

「はい。サフィーロ。ただいま帰りました。オーレリアでの一件の報告を後でお願いします」

この場に居る幹部たちを見回したハーデ。それに幹部たちは「了解」と応じ、転送装置へ入っていくハーデに続いていく。

【・・・サフィーロ、なぜ私を庇うようなことをした。あれではお前がカルド隊から憎まれるかもしれない】

リインフォースが先を歩くルシリオンの腕を掴んで止めて、彼へとそう尋ねる。

【庇う? これは当然の結論だと私は思っている。君の攻撃によって、被害を被ったのはこちらだけ。これは確かに問題だ。しかし回避しきれなかった彼らにも問題がある】

ルシリオンは逆位置に立つリインフォースを流し目で見ながらそう返し、さらに続けていく。

【デアボリック・エミッションの効果、それを私たちは知っていた。六課の魔導師も至近に居たにも関わらず回避できている。ならばカルド隊とグラナードにも可能なはずだ。六課との戦闘でダメージを負ってしまっていたようだが、それでも油断していなければ回避できた、と私は判断している】

【そうか・・・。ありがとう、感謝する】

小さく頭を下げて礼を述べたリインフォース。

【礼を言われる程のことはしていないのだが・・・。受け取っておこう】

ルシリオンは素っ気なくリインフォースの感謝の言葉を受け取った。

・―・―・―・―・―・

「あぁ〜んもぉ〜! や〜ら〜れ〜た〜! 何なのよぉあれ〜! く〜や〜し〜いぃ〜!」

暴走して会議室を破壊しないようの処置として、トレーニングルームに強制転移されたシャルロッテとレヴィ。その2人のバトル後、再び会議室へと向かう廊下を歩くシャルロッテが悔しげに声を荒げていた。当然局員たちの視線が一気にシャルロッテへと集中する。

「えっとシャルちゃん。悔しいのは判るけど、もう少し声のボリュームを下げて、お願い」

そんなシャルロッテを宥めるのがなのはだが、しかしどこか彼女は嬉しそうな表情をしている。

「何だよシャルロッテ。レヴィに後れ取ってんじゃねぇかよ」

ヴィータが頭の後ろで腕を組みながら面白いものを見たと笑っている。

「むぅ〜。昔は転移→砲撃→転移→砲撃の繰り返
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