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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21テスタメントの真実 〜Incarnation of desire〜
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第35管理世界オーレリアから帰還した幹部たちが“エヘモニアの天柱”のエントランスホールでたむろしていた。そんな中で怒声がホールを蹂躙する。その声の主はカルド隊の3人だ。彼らの怒声が向けられているのはサフィーロ――ルシリオンと、ノーチェブエナ――リインフォースだ。

「どういうことだサフィーロ! なぜ、ノーチェブエナを粛清しない!」

「ノーチェブエナのあの一撃に巻き込まれた俺たちは撃墜しかけたのだぞ!」

「それなのにノーチェブエナに対してお咎め無し、というのは納得できない!!」

リインフォースを背後に控えさせているルシリオンは溜息を吐いて、彼女を罰しない理由を怒鳴り散らす3人に告げる。

「デアボリック・エミッション。お前たちもどういうモノかは知っていたはずだ。回避できずに巻き込まれたのはお前たちの失態だ。ゆえに彼女を粛清するに値しない」

「まさか俺たちをも巻き込むなどと誰も思わないだろうが!」

ルシリオンの言葉にさらに激昂するカルド・デレチョ。最早掴み掛からんとする彼に、ルシリオンは呆れた風に肩を透かし、話を続ける。

「それはお前たちの気の持ちようだ。時にはそれくらいの攻撃を必要とするだろう。それがオーレリアでの一件だった、ということだ。とはいえ、特務六課の魔導師を墜とすことが出来ず、味方だけを墜としたそれは褒められたものではないがな」

「そ、そうだ! あれ程の一撃を放っておきながら、ノーチェブエナは六課の魔導師を誰ひとりとして撃墜していない! こればかりは許せるものじゃない! サフィーロ! ノーチェブエナに粛清を!」

リインフォースに集中する幹部たちの視線。彼女は先程から一切の動きもせず佇み、言い逃れもしようとせずにその視線を受け入れている。

「最初の決定通り、ノーチェブエナに粛清はせず厳重注意とする」

ルシリオンはそんなリインフォースの全てを受け入れるという姿勢を見、ここに戻ってくる前に告げた彼女への罰を再び言い渡した。この場に居る幹部たちが一斉にルシリオンに振り向き、当事者であるリインフォースですら顔を上げて彼を見上げた。もちろんそれに納得することが出来ないカルド隊。

「グラナード! お前も被害を被っただろう! 何か言ってやれ!」

「は? オレ? まぁ・・・なんだ。まぁいいんじゃね? それで。こうして無事なわけだしさ」

急に話を振られたグラナードだったが、面倒な上過ぎたこととしてぶっきらぼうに答えた。グラナードの返答に、フードの中に隠れたカルド隊3人の顔が唖然となる。そんな時、エントランスにカツカツと足音が響いた。

「一体こんなところで何をしているのですか?」

「マスター!」 「ボス・・・!」 「マスター・ハーデ」

突如その姿を現したハーデに向け、幹
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