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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
人類最終試練、二人
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たのよ。」
「似てた、とは?」
「誰にだ?」
「私の主様。」
その言葉に、二人が揃って絶句した。
ハンニャの主・・・高橋示道は、
金糸雀
(
カナリア
)
が活動していたころに基本すぐそばで動いていた、たった一人で五十を超える魔王を討ち取り、その内の二十六人を隷属させたもの。
かなりの有名人だ。
「・・・それは、まことか?」
「ええ。どんな繋がりなのかは分からないけど、そこそこに深い繋がりのはずよ。血縁者とかじゃないかしら?」
「で?ハンニャはそれを聞いて、どうしたいんだ?」
悟空の質問は、当然のものだ。
いまの彼女は名目上お釈迦に仕えてこそいるが、それはあくまでも名目。
仕えていた示道が行方不明になったから仕方なくそうしているだけで、お釈迦もそのことは了解している。
だからこそ、そう聞いたのだ。
が・・・
「まだ決めてないわ。」
「・・・意外だな。間違いなければ、そのまま仕えるとばかり思っておったが。」
「そうしたい気持ちもあるけど、その前に
悟り
(
あたし
)
を従えることが出来るかどうか・・・」
「そういえば、そうだな。」
白夜叉は納得したように頷き、
「分かった。私が知っている一輝のことを、すべて話してやろう。」
「ありがとう、白夜叉。この恩は多分踏み倒すわ。」
「オイ、悟り。」
「あら、知らないの?悟りって言うのは、いろんな種類があるのよ?」
だとしても、ここまで適当になるのは・・・と思わなくはない。
だが、それは間違いなく示道のせいであって、ハンニャが悪いわけではないのだ。
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