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東方探検録
第三話
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?」


慎二「ハンデじゃなかったっけ?」


勇儀「サービスタイム終了ってやつさ」


勇儀は再び慎二との距離を詰める


勇儀「さあ、今度は本気でやるよ」


慎二「くっ!?」


勇儀の激しい攻撃をなんとか捌いていく慎二


そして互いに手を組み合わせ、力比べの状態になる


パルスィ「…ウソっ…どうなってんの?人間のアイツが勇儀と力で互角なんて…」


勇儀「どういう事だい?兄さん。アタシと力で互角なんてあり得ないよ。どんな手品を使ったんだい?」


慎二「この…勝負が…終わったら…教えても…いいぜ…」


勇儀「そうかい、なら」


勇儀は突然込めていた力を抜いた


突然均衡が破れた為、バランスを崩す慎二


その隙を逃さず、勇儀は必殺の一撃を叩き込む


勇儀「三歩必殺!!」


勇儀の一撃は的確に慎二を捉えた


慎二「ぐはっ!?」


慎二は勇儀の一撃で遥か後方の瓦礫の山に激突する


パルスィ「ちょっと勇儀!!アイツ殺してどうすんのよ!!」


勇儀「よく見てみな」


勇儀が指差したほうを見ると、瓦礫の中から出てきた


慎二「いって〜!?」


パルスィ「何でよ!?何で生きてんのよアイツ!?」


勇儀「あの兄さん、アタシの攻撃をうけた瞬間、体を捻って急所を外してたのさ。それに飛ばされる時も自分から後ろに飛んで、威力を殺してた」


パルスィ「それでも!!勇儀の三歩必殺はその程度で防げるような技じゃないわよね?」


勇儀「まあね」


勇儀は慎二のほうへ歩いていく


勇儀が近くにきた事に気付いた慎二は地面に座り込むと


慎二「参ったよ、降参するよ。やっぱり鬼は強いね」


勇儀「さあ、兄さん。手品の種を教えて貰うよ」


慎二「あぁ、あれは俺の能力のおかげなんだ」


勇儀「へぇ」


慎二「俺の能力は『相手の能力を写しとる程度の能力』なんだ。最初に放った弾幕に当たった相手の身体能力、弾幕、スペルカードの全てを写しとって自分で使えるんだ」


パルスィ「でも、勇儀は当たってないじゃない」


慎二「一発勇儀さんに掠っただろ?そういう時は身体能力だけ写しとる事が出来るんだ」


勇儀「なるほどねぇ、それで自分と戦ってるみたいに感じた訳かい」


慎二「まぁコピーしたと言っても所詮はコピーだったみたいだ。本物にはかなわなかった」


勇儀「いやぁ、楽しい勝負だったよ兄さん。お礼に今日はアタシが使ってる宿に泊まるといいよ。地霊殿には明日行くといいよ」


慎二「ありがとう」


慎二達は勇儀の使う宿
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