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VONGOLA TAIL
第2話 マスター来る
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「ふんぬぅぅぅ……!」

いきなり力を入れ出すマスターに口をパクパクさせて驚くルーシィ。だが、マスターはだんだん小さくなり

「えぇーーーーーーーーっ!?」

「よろしくネ」

最終的にはマスターはルーシィの膝くらいになった。

「とう!」

マスターが2階の手摺に飛び乗る。マスターが着地に失敗して手摺に頭をぶつけた。

「ま〜たやってくれたのぅ、貴様等。見よ、評議会から送られてきたこの文書の量を」

マスターは書類を見せつける。

「まずは………グレイ」

「あ?」

「密輸組織を検挙したまではいいが、その後街を素っ裸でふらつき、挙句の果てに干してある下着を盗んで逃走」

「いや……だって裸じゃマズイだろ」

「まずは裸になるなよ」

溜息をつくマスター。

「エルフマン!貴様は要人護衛の任務中に要人に暴行」

「『男は学歴よ』なんて言うから、つい………」

マスターは首を横に振る。

「カナ・アルベローナ。経費と偽って某酒場で飲むこと大樽15個。しかも請求先が評議会」

「バレたか………」

「ロキ………評議員、レイジ老師の孫娘に手を出す。某タレント事務所からも損害賠償の請求が来ておる」

「隼人。依頼中に泥棒を見つけて捕まえようとしたのはいいが、その際ダイナマイトをもって追いかける。
挙句、ダイナマイトで家を数件破壊。

「しゃあねえだろ。逃げ足速かったんだから!」

「まず、家を破壊するなよ」

言い訳をする獄寺に山本が突っ込む。

マスターはがっくりと肩を落とした。

「そしてナツとツナ。デボン盗賊一家壊滅するも民家7軒も壊滅。チューリィ村の歴史ある時計台倒壊。フリージアの教会全焼。ルピナス城一部損壊。ナズナ渓谷観測所崩壊により機能停止。ハルジオンの港半壊」

「それほとんどナツなのに……」

ツナがあからさまに落ち込む。

「貴様らァ………ワシは評議員に怒られてばかりじゃぞォ……」

プルプルと震えるマスターを見て、全員気まずそうな顔をする。

「だが……」

ゆっくりとマスターが口を開く。

「評議員などクソくらえじゃ」

そう言って持っていた文書を燃やしてそれをナツの方に投げる。ナツは
それを口でキャッチして食べ出した。

「良いか。理を超える力はすべて理より生まれる。魔法は奇跡の力なんかではない。我々の内にある『気』と自然界に流れる『気』の波長が合わさり、初めて具現化されるのじゃ。それは精神力と集中力を使う。いや、己が魂全てを注ぎ込む事が魔法なのじゃ。上から覗いてる目ん玉気にしてたら魔道は進めん。評議員のバカ共を怖れるな」

そう語りながら、マスターはにっと笑う。

「自分の信じた道
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