第2部 ALO
31話 いざ世界樹へ
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僕たちはリーファとの待ち合わせ時間より1時間早くログインした
それも、兄さんの装備を整えるためなのだが
「これでいいだろ」
兄さんが選んだのは黒のシャツとズボン
格好はSAOとなんら変わらない
「いいかげん、黒ずくめはやめようよ......」
「断る」
速攻で拒否されました
「じゃあ、行こうか」
「もう、そんな時間?」
「うん」
「時間というのは.....」
「はい、そこまで」
兄さんがまたかっこつけそうにしたので止めに入る
◆
「ずいぶんと早いログインだね」
「兄さんの装備を整えるためだしね」
「そういうこと」
「じゃあ、行こうか」
「おう!」
僕たちは待ち合わせ場所から塔へ移動しエレベーター
「こんなところに何の用が?」
「ここから飛ぶと高度が稼げるの」
「なるほど.....」
そして、エレベーターから降りるなりリーファが駆け出す
僕も兄さんも置いていかれないように走り出す
しばらく走ったところで数人のプレイヤーが前に現れた
リーファが羽を広げて急ブレーキをかける
「危ないじゃない!」
リーファが抗議の声を上げた後、一人のプレイヤーを見て苦虫を噛み潰したような顔をした
その人物は今、もっとも会いたくない人物
「こんにちは、シグルド」
リーファは作り笑いをしてそう切り出したがシグルドは固い顔のままだ
「パーティを抜ける気なのか?リーファ、タクヤ」
リーファはうなずき
「そうよ」
「はい」
「勝手だな...それでパーティが迷惑するとは思わないのか?」
「ちょ!勝手!?」
「それは、言いがかりです!」
リーファは怒り始めた、もちろん僕も
だがシグルドはなおも言葉を続ける
「お前たちは俺のパーティの一員として名の知れたプレイヤーだ....そんなお前達が理由も無く抜けて他のパーティに入ったとなったらこちらの顔に泥が塗られる事になる」
「ちょっと、シグルドさん」
兄さんが声をかける
「なんだ?部外者は黙っててくれ」
「さっきから聞いてるとさあ、結局は自分のことしか考えてないでしょ?」
「なんだと?」
シグルドが険しい顔になる
「だって、リーファやタクヤがどのパーティに入ろうが本人の勝手だろ?
アンタなんかが本人達が決めた事に口出しする権利なんか無いんだよ」
「貴様!言わせておけば!」
シグルドは完全に怒ってしまった
「第一、俺は部外者じゃねえし」
「はい?」
シグルドの後ろにいたプレイヤーが声を出す
「これ以上、俺の妹と弟に何か文句があるなら俺が聞かせてもらうが」
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