十二章 幕間劇
鉄砲か槍か×悩み事
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「うむ、そうだな」
「一真様の背中を守るのは鞠ちゃんで、草の仕事は小波ちゃんがしてくれています。それに・・・・部隊指揮は、梅ちゃんが上手で・・・・私はしがない野武士の出です。梅ちゃんみたいに武芸百般を身に付けてる訳でも、鞠ちゃんみたいに剣術や礼法を学んだ訳でもありません」
そういう事か。だから、梅が入ってからそう悩んでいる訳か。
「ころよ。梅が入るまでは、ころが全部やってくれた。でも、今は梅もいるからさ。これで負担が無くなるのではと思った事はないか?それに負担は半分ずつになる」
「一真様・・・・」
「それにころ、詩乃の手伝いも、荷駄の管理も、何でもやっているだろう?」
さっき何て、馬の手入れをしていたし。
「それはまあ、色々出来ますから」
「そんな事が出来るのは、一真隊でころ一人なんだよ?」
「私・・・・一人」
「確かに、鞠や小波みたいに何か一つ特別なものがあるかもしれないけど、何でも出来る人って言うのは余りいないんだよ。それに料理だって上手いじゃないか」
「一真様、それこそ私じゃなくても」
「やっと笑ったな」
「あ・・・・」
やっぱりころは、泣きながら抱き着くよりも笑って抱き着く方がいい。
「ころが、俺が役に立たないと思うまで傍にいてくれると言うなら」
浮かんでいた涙をそっと拭いて、小さな頭をそのまま優しく撫でる。
「・・・・はい」
「ずーっといてもらうからな」
「一真様ぁ・・・・」
「こんなに良い子で、何でも出来る人材は俺は手放さないから安心しろ」
「私も・・・・私も、一真様や皆とずっと一緒にいたいです」
「ならば、そんな悲しい事を言わないでずっといろ。今までだってそうだったろ?だからこれからも頼むぞ」
「・・・・・・はいっ!」
と思っていると、誰か来たなと思い結界を解除させるとひよと詩乃だった。
「あーっ!ころちゃん、ずるーい!」
「荷駄の打ち合わせに付いて来てくれるかと思ったら・・・・よりにもよって抜け駆けですか、ころ」
「あはは、まあね」
「うむ。ころの悩み相談をしていた」
「と、とりあえず私も抱き着いていいですか、一真様っ!詩乃ちゃんも来なよー!」
「そうですね。私だけ遠慮するというのも馬鹿馬鹿しい話ですから、ここは遠慮なく」
詩乃まで来たけど、まあ大歓迎だ。
「あーーーーーっ!みんなずるいのー!」
「ちょっと、皆さん、ハニーに何してますの!」
「抱っこしてもらってるんだけど?」
「な・・・・何て羨ましい・・・・!」
「だったら梅さんも来なよー」
「・・・・え?いいんですの?」
「だったら、来い!」
もう三人も五
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