十二章 幕間劇
鉄砲か槍か×悩み事
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さん。現場での判断はお任せしますが、くれぐれも無駄撃ちはしないで下さいね?」
「お任せ下さいまし。有効な武器だからこそ、要点を絞って効率的に使うべき、ですわね。ハニーの信頼を裏切らないような事はしませんわ!」
まあ、そういう事ならよかったのかな。最悪の場合は俺が創造で、何とかすればいいんだし。
「決まったんなら、オレも帰って寝るぜ。お前ら精々、一真の足を引っ張るんじゃねえぞ。あとオレの分まで敵殺してんじゃねーぞ」
「ふんっ。私の指揮で三好衆何てすぐに撤退させて、ちんくしゃにも吠え面かかせてやりますわ!」
また喧嘩しそうになったので、ハリセンで強めに叩いた。そしたら小夜叉は帰ったけどな。
「それでは、鉄砲に関しての配分はこれで決まったろ」
詩乃の案と梅の案の中間だけどな。
「それではひよ。玉薬の件もありますので、荷物の調整をしたいのですが・・・・」
「あ、はーい。それじゃ、荷駄隊の所へ行こうか」
「鞠はお馬さんの支度してくるの!梅ちゃん、一緒に行くのー」
「分かりましたわ、鞠さん」
そして、皆はそれぞれやる事をやるために散って行った訳だが。たった一人残ったころがいた。
「どうした?」
「あ、いえ・・・・」
長距離行軍だから、無理もないかもしれんな。鞠は荷車の上で寝てるし、ころは俺の代わりに前線での指揮や行軍の誘導をしている。たぶん梅が来るまで、一番忙しかったのは、ころだ。で、無言でしがみ付いてきたので優しくした。
「どうした?今日は随分と甘えん坊だな」
無言になってしまったが、背中をそっと抱いて。背中をぽんぽんとしていたら、胸元にぎゅっと顔を埋めてきた。さてと、俺は神の力を発動。人払いの結界を張った。翼を展開してから、俺ところを包み込むようする。
「甘えるのダメですか?」
「いんや、俺は大歓迎だね。それに悩みを聞くのも、上司の役目だ。顔を見せてくれ」
それはいつもの元気一杯のころではない。どこか寂しそうな、悲しいような感じがした。
「ふむ。悩みがあるのか、泣いているな」
「泣いてなんか・・・・ないです」
「それ、俺の目を見て言えるかい?」
そして、耐えられなくなったのか視線をそらす。だけど何か悩んでる顔だな思う。これでもブラック・シャーク隊のカウンセラーをよく受けるからな。
「私・・・・これからも・・・・お役に立てますか?」
「何の事?」
「最近・・・・一真隊に、人が増えたじゃないですか」
「ああ、そういう事か」
主要な隊長格で言えば、美濃を出る前に鞠が加わり、六角攻めの前後で小波と梅が加わった。確かに今は人が増えたな。
「詩乃ちゃんは軍師だし、ひよは荷駄の管理をしていますよね」
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