十二章 幕間劇
鉄砲か槍か×悩み事
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・・・・参考までに、一真様の知行と一真隊に回しているお金が、だいたいこのくらいになります」
「あー、それも書くのか。まあいいけど・・・・」
梅以外は俺の知行とか知ってる額だし。
「これは・・・・」
「悪かったな少なくて!」
「いえ・・・・まあ、人それぞれですけれど」
「何だ。大してもらってねーんだな、一真」
「森家と一緒にすんな!」
「オレの知行がいくらか何て知らねーからさ」
桐琴も各務も、跡取りにちゃんと自分の知行知るべきだろう。
「更に参考までにですが、一真様が外でご飯を食べる時のは、一回でこれくらいです」
「ちょっ!?」
そこまで知る必要あんのか。
「・・・・ちょっと詩乃さん。という事は、ですわよ?全体で一斉射撃などすると、ハニーのご飯が・・・・」
「ご飯どころか・・・・・・・当分は飲まず食わずですね」
「・・・・ハニー・・・・」
だから、そんな捨てられた猫のような目で俺を見るな。
「で、でしたら、私の案を通して、今回の全隊を鉄砲にでもしたなら・・・・まさか・・・・」
「梅さんのご想像通りです・・・・。一真様・・・・」
おい、詩乃までその目は何だ。すると、皆して俺のご飯が食えなくなるとか、分けてあげるとか言い出し始めた。俺にはトレミーがあるから心配無用。それに金が無くなったらトレミーに行けば食い放題だし、梅まで何か言い始めた。飲まず食わずになったら耐えられないとか、鉄砲のコストを俺のご飯代まで考えるなよな。なぜか知らんが、また小夜叉対梅になりそうだったんで、俺がハリセン一発した。
「全く、一真隊の鉄砲については詩乃の案で行くが、黒鮫隊の事を忘れてるんじゃないのか?」
「ああ・・・・そうでしたね。それなら黒鮫隊が一斉射撃をしてくれたら有り難いです」
「黒鮫隊?何の事ですの。ハニー」
「黒鮫隊とは俺直属部隊。主に鉄砲を使っているし、弾も無限大に使えるからそこは問題ない。それに屋根の上からの狙撃や連射能力のある鉄砲もあるんだから」
と説明すると、納得してくれた。だから一真隊の鉄砲は詩乃の案にするが、その時は黒鮫隊の奴らも出るだろう。
「だが、一真隊の鉄砲をケチっても味方の損害を増やしたらどうなる?一発の重みが分かった梅なら、きっと上手くやって見せるさ」
「ハニー!」
「だよな?梅」
「も・・・・もちろんですわ!ハニーの兵もお腹も懐も、この私が纏めてお守りいたします」
「だからさ、詩乃」
「一真様が仰るのでしたら、仕方がないですね。確かにどれだけ玉薬を節約していても、使い手がいなくなってしまっては何の意味もありませんし・・・・織田家が鉄砲を多く持っている事を示す意味もあるでしょう。梅
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