本戦
一回戦〜残り128人
四日目
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る、無言の圧力が存在していた。
「そういうことだから、改竄をしたいときはわたしのところに来てね。
そこの女はこれっぽっちのやくにもたたないから。」
「よくいうものだな、青子。おまえの腕では私の十分の一以下のレベルの改竄しかできんくせに。またサーヴァントをロストさせてムーンセルから苦情が来るぞ?」
「ぐっ…………」
それにしても、十分の一はひどくないだろうか。
「ひどくなどないさ。事実だからな。」
「そうなのよ……。橙子の言うとおりだから言い返せないのよ……。」
それならば、なぜ姉の橙子がやらないのだろうか。
「私は人探しのためにここに来ていてね。君たちの世話を焼いてやれるほど暇ではないのだよ。だから今は妹の監督役をしているってわけだ。」
「そんなことはいいから、早速改竄を試してみない?」
「忠告しておくが、こいつの技量に高望みはするな。せいぜい失われた霊格を取り戻す程度にしておくんだな。」
早速改竄を試す。
「おお、ほんの少しではあるが、力が戻ったでござる。このぶんなら、ライダーに遅れは取らんでござる。
さあ、アリーナへ参ろう。」
教会を出た花壇のところで、慎二が老人とトラブルを起こしているようだ。
どうやら、女子生徒を連れて、教会で騒いでいた慎二が、あの老人の怒りを買って外に追い出されたらしい。
「教会では静かにするものだ。君の神がどのようなものかは知らんが、神父からそう教わらなかったかね?」
「悪いね!あいにくと、僕は無神論者なんだよ。」
「ふむ、日本人は礼儀正しい、と聞いていたが、それも人それぞれと言うことか。
去るがいい、小僧。主を信じぬ人間に、父の家の門は開かれん。
兵士としての技術を学ぶ前に、礼儀作法から出直すのだな。」
そう言って、老人は教会に入っていく。
「はん、やだねぇロートルは、口ばっか偉そうでさ!
まあ、いずれ戦う事になったら、たっぷりと思い知らせてやるよ。」
アリーナ第二層へと入る。
ここはどうやら、深海を模した作りになっているようだ。
「どうやら、彼らが潜んでいるようでござる。ここは、警戒しながらライダーの情報の書かれた本を探すでござるよ。」
本は見えない通路を通った先にあった。
「ちっ、岸波のくせにもう見つけたのか!?」
どうやら、慎二に見つかったようだ。
「向こうは仕掛けて来る気でござる。ここは返り討ちにして、情報の重要性について教えてやるでござるよ」
慎二と遭遇する。
「こんなところまで探すなんて、ずいぶんと必死じゃないか。けど残念だったね。せっかくだけど、その本は返してもら
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