本戦
一回戦〜残り128人
四日目
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親への情も人一倍だったのだろう。
しかし、その怨恨がガウェイン卿の騎士としての株を落とすばかりか、最後には王の没落にまで繋がってしまう。ガウェイン卿は、アーサー王最後の戦いであるカムランの丘にて、ランスロット卿に受けた古傷を打たれ死亡したとされる。
その後、慎二のサーヴァントについての情報も探したが、見つからなかった。どうやら本当にアリーナに隠したとみていいだろう。アリーナへ向かうことにした。
一階の廊下で言峰に会う。ちょうどいい、教会のことについて少し聞いてみよう。
「暗号鍵を既に得たのか……優秀だな。この調子で第二暗号鍵を入手すれば、決戦場の扉は開かれる。
第二暗号鍵は、次の迷宮で生成される。
アリーナの扉に行けば、新たな迷宮に入れるだろう。
ああ、それと……教会にはもう、足を運んだかね?あれはシステムの管轄外だが――サーヴァントの強化ができるはずだ。有効だと思うなら、利用するがいい。
さあ、伝えるべきことはすべて伝えた。存分に殺し合うがいい――。」
教会―――サーヴァントの強化ができるなら、行ってみるのもいいかもしれない。
重い扉を押し開き、教会に入ると、そこは薄暗く、外の喧騒から遮断されていた。
………まるでこの場所だけ、世界から切り離されているかのような印象を受ける。
並んだ長椅子には誰も座っていない。しかし、正面に目をやると、鮮やかな赤と青の色が目に飛び込んできた。
赤髪の女性と、青髪の女性。見た感じシスターではなさそうだが、なぜこんなところにいるのだろうか。
その一人、赤髪の女性が口を開いた。
「はあい、ようこそ教会へ。君も魂の改竄をしにきたのかな?」
「ん、お前は確か………なんだったかな。……ふむ。私が物忘れとは、珍しい。
ま、細かいコトはいいだろう。被験者が多い分には問題ない。
ようこそ楽園の死角へ。魂の改竄にきたのだろう?」
魂の改竄?聴きなれない言葉だ。
返答に詰まっていると、相手から声をかけてきた。
「あら、魂の改竄を知らないできたんだ。ってことは貴方、本当に素人の中の素人ってこと?」
「魂の改竄とは、簡単に説明するとだな………。
君の魂とサーヴァントの魂を連結させることだ。マスターの魂の階位に応じて、連結させられる強さも決まる。どう連結させるか決めて、魂にハッキングをかけるのさ。」
「ま、大体姉貴の言ったとおりね。私はその改竄を行う役についてるの。いろいろあって、ね。」
姉貴……ということは姉妹なのだろうか。
聞いてみようとも思ったが、二人の間にはそれをさせまいとす
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