本戦
一回戦〜残り128人
四日目
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で返してあげる。
楽しくなってきたわ。魔術師としての腕前なら、こっちに一日の長がある……!」
レオの前では、もう自分など目に入っていないのか。遠坂凛は挨拶もなく、よし、と自らに気合いを れて、勇ましい足取りで去っていった。
――さて、では自分は、彼のサーヴァント、ガウェインについて調べるため、夕方、図書室へ行ってみる事にしよう。
夕方、廊下に出ると、遠坂凛がいた。
「あら、ごきげんよう。その後調子はいかがかしら?
逃げ回ってばかりじゃ、勝てる見込みはないわよ。
けれど、相手の情報を得ないまま戦いを挑むなんてのは愚の骨頂。この聖杯戦争はいわば情報戦なんだから。
相手を倒したかったら、向うのクラス、技、関連情報、とにかく出来るかぎいりの情報を集めなさい。
そうすれば、対策が取れるし、相手の戦い方も、読めてくるというものだわ。
とりあえず、図書室にでも行ってみれば?あそこは、何げに情報の宝庫よ。」
彼女はなぜ、敵であるはずの自分にそのようなことを教えてくれるのだろうか。
「別に。ただ、あなたの方が勝ちやすい気がするだけよ。
ああ見えて、間桐くんはゲームチャンプ。彼が勝ち上がるより、あなたと当ったほうがやりやすそうだもの。
ま、せいぜい頑張りなさい。あ、あとひとつ。教会には行ってみた?行ってないなら早めに行っておいた方がいいわよ。」
教会……そういえばそんなものがあった気がする。後で行ってみよう。
それより、慎二のサーヴァントの事、レオのサーヴァントの事、何か分かることがあるかもしれない。
とにかく、彼女の助言通り、図書室へ行ってみるのがよさそうだ。
図書室に、慎二がいた。
「あれ?こんなところで会うなんて奇遇だね。
なんてね。ウソに決まってるじゃないか。
情報収集といえば図書室で決まりだよ。僕も、君の情報はしっかりと集めているから、くれぐれも手を抜かないでくれよ。
ところで、めぼしい本が見つからないみたいだね。
残念ながら、すでに対策済みさ。あの海賊女に関連する本は、既に隠ぺい済みだよ!
少しでも君が楽しめるようにと思ってね、アリーナに隠しておいてあげたよ。
最弱マスターの君に見つけられるかな?
ちなみに、君のサーヴァントは働くのに何を要求するんだい?やっぱり、お金?そうだよねえ!
まあ、せいぜいあがいておくといいさ。あははははははっ
じゃあね。せいぜい頑張ってくれよ。
次にアリーナで会ったときに一太刀くらい浴びせてくれないと、僕も退屈だからね。もっとこのゲームを楽しませてくれよ!」
そう言い残して、慎二は図書室を去る。図書室の中にはレオがいた。
「岸波白野さん。改めて、本戦出場おめで
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