十二章 幕間劇
星空の下で思う事
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たのか」
「と言いつつも、自分から離れようとはしないんだね〜。精霊さんに感謝だよ、和奏の背中を押してくれたんだから」
「そ、それは・・・・確かに雛の言う事にも一理あると思ったから」
「よしよし。素直になったね、和奏ちん♪」
「べ、別に・・・・元々ちょっと照れくさかっただけだしな。いっぺん抱き着いてしまえばどうって事ないっての」
「と、強がるものの、和奏ちんの顔は相変わらず真っ赤っかなのであった」
「それは・・・・ふ、二人だってそうじゃねーかよ!」
「いやぁ・・・・一真さんが起きていれば、いくら抱き着いても冗談で済むんだけどね〜」
「うん・・・・まさかここまで恥ずかしいとは思わなかった」
「心臓の音とかはっきり聞こえちゃってるしな・・・・」
「一真さんの身体はとっても温かいけど、翼が雛達を包むようにしているのか、もっと温かいし」
「そ、そうなんだよな・・・・」
すると、皆黙ってしまったようだ。翼は、三人に反応したかのように包み込む。
「一応確認なんだけどぉ、二人とも一真さんの事?」
「うん・・・・何だかんだで優しいし」
「最近じゃ結構頼りになるしな。・・・・雛だってそうだろ?」
「うん、一緒にいると楽しいしね」
「でも、今、一真様にそれを伝えるのは・・・・」
「そだね〜、これ以上一真さんの負担を増やせないもんね〜」
「でも、一真様が無事に帰ってきてくれたら、その時は・・・・」
「ああ、三人一緒に、な」
「うん・・・・」
「だね・・・・」
数分後が経ってから、俺は目覚めた訳だが。これはどういう状況だ、目を開けると夜空ではなく三若の顔がアップしてた。
「お前ら、何をしている?」
「おぉ一真、やっと起きたか。おはよう」
「おはよう和奏。というか、先程の会話、聞かせてもらったぞ」
「な、何の事ですか?」
「抱き着くなら今の内だとか、一真さん分を補給とか、あと俺に好意を持っている事を」
と言ったら、三人とも赤くなった。どうやら当たったようだな。しかも三人は密着してるから柔らかいのが当たってるな。
「な、な、じゃあ風に押されたのももしかして?」
「ん?それは知らんぞ。ふむふむ、風の精霊によると俺に抱き着くというのが恥ずかしかったようで、背中を押すようにしたそうだな」
「大当たり〜、やっぱり精霊さんとお話できるのって本当だったんだ」
「それにさっきまで和奏も、顔を真っ赤に染まっていたくせに」
「わ、犬子!」
「ふふふ・・・・」
「何笑っているんだよ、雛」
「別に何でもないよー?ただちょっと・・・・」
とか言いながら、俺の腕を掴んて胸に押し当ててるし。
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