十二章
降伏した理由
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は私が預かっておこう」
「ありがとうございます!」
「では各々、それぞれの責を果たせ!」
「「はっ!」」
久遠の号令一下、動き出した武将達の間を縫うように、白百合が近づいて来る。
「おお、そこな異人殿よ」
「・・・・はい。何でございましょう?」
「そなた、ザビエルとやらと因縁があるようだが。・・・・もしやそなたが?」
「はい・・・・ザビエルに日の本の言葉を教えたのは、この私なのです。だからこそ、悪に染まり、暴走するザビエルを止めるために、私は・・・・」
「ふむ・・・・そういう因縁か。ならばこれはおぬしに渡しておいた方が良かろうな」
言いながら、白百合は懐中から小さな印籠を取り出し、エーリカに渡した。
「これは?」
「三好と袂を分かつ時にくすねてきた例の丸薬よ。服用するつもりもないが、後で調べようと思ったのだ。だがおぬしに因縁があるのならば、渡しておけば何かの役に立つであろう」
「ではこの中に入っているのが、ザビエルが売りつけたという薬なのですね」
「どのような成分なのか。どのような効き目があるのか、この目で見た訳ではないがな」
「ありがとうございます。調べてみましょう」
「エーリカ、俺の部隊で薬とかの成分を調べる物があるから、分けてもらっていいか?」
「はい。こちらでも調べるよりそちらで調べた方がいいでしょうから。これは一真様に渡しておきます」
印籠をこちらに渡した後、何か嬉しそうな感じであった。恐らく宿敵に繋がる物があってよかったのだろう。こちらで化学的な事で調査後、処分する。今までずっと我慢していたんだ、エーリカがザビエルを倒せるように全力を尽くすか。エーリカと別れた俺は、仲間達が待っている陣幕に戻った。
事態を説明した後、仲間達に潜入準備を指示した後に、トレミーに戻り化学班にこの丸薬の成分調査依頼とマウスで飲ませたらどうなるかを頼んだ。そして調査後は処分するように言ったてから元の場所に戻ったが、急ぎだからもしかしたらこのトレミーを使う時が来るかもと思った。
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