十二章
降伏した理由
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しいな』
岩成友通『名は何ていうんや?』
ザビエル『はっ。フランシスコ・ディ・ザビエルと申しまする』
三好長逸『ほう。異人のくせに日の本の言葉が上手いな。どこで習ったんや?』
ザビエル『知人に日の本の生まれの者がおり、その者より伝授され申した』
三好政康『ほーか。まぁそれはええとしてや。おぬしの売っとる薬を飲めば、誰でもえらい強なるいう話を聞いたんやが』
岩成友通『おう、それやそれ。その話はホンマなんか?』
ザビエル『はっ。この薬は我が祖国で使われております、マンドラゴラの根を・・・・』
三好長逸『ああ、その辺はどうでもええねん。ホンマに強くなるんやったらそれでええ』
岩成友通『それ、買うたるさかい、お寄越し』
ザビエル『御意。おいくら程ご入り用でしょうか?』
三好政康『せやな。ひとまず儂らの衆、三千でええわ』
岩成友通『松永の。どうするよ?』
白百合『・・・・必要あらず』
岩成友通『さよか。ほんならまぁ三千や。安うせいや?』
ザビエル『それはもう・・・・』
三好長逸『ぐふぐふぐふ、それを足軽共の飯に混ぜておいたら、織田のゴロツキ共何ざ、敵やないな!』
岩成友通『ほんまやで!三好衆三千、強うなったら・・・・素敵やん?』
三好長逸『素敵やなー!めっちゃ素敵やんけー!』
三好政康『儂らの勝ちは確定やな!おい、祝杯あげんぞ!』
白百合『・・・・・・・・・・・・・・』
回想以上。
「その後、南蛮僧が何やら怪しげな丸薬を運び込んだ所までは、確認したのだがな。己の力で戦わず、訳の分からん薬に頼るような外道と共に歩く事は出来ん。早々に引き上げて今に至る次第」
「デアルカ・・・・」
「なるほどな」
「そんな・・・・」
「ん?そこな異人、どうかしたか?」
「ザビエル・・・・その南蛮僧は、確かにザビエルと名乗ったのですかっ!?」
「然り。天守教の司祭、フランシスコ・ザビエルと申しておったが・・・・何じゃ?知り合いか?」
「敵ですっ・・・・ザビエルは今、京にいるのですか!?」
「さて、つい先日まではいたであろうが、今はどこにいるのやら」
「・・・・っ!」
「一真!」
「分かっている!」
久遠の言葉と同時に、俺は動き駆け出そうとしたエーリカの前に立ち塞がる。
「退いてください!私が奴を・・・・・」
「馬鹿者!お前が一人で行った所で何が出来る!ザビエルや鬼についても協力してやろうと決めたではないか!」
「それはっ!そう、なの・・・・ですが・・・・」
「金柑。目の前に標的がいるからと、貴様が焦る気持ちは分かる。だが・・・・」
「急いで焦れば逆に鬼に喰われる
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