暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十二章
降伏した理由
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しいな』

岩成友通『名は何ていうんや?』

ザビエル『はっ。フランシスコ・ディ・ザビエルと申しまする』

三好長逸『ほう。異人のくせに日の本の言葉が上手いな。どこで習ったんや?』

ザビエル『知人に日の本の生まれの者がおり、その者より伝授され申した』

三好政康『ほーか。まぁそれはええとしてや。おぬしの売っとる薬を飲めば、誰でもえらい強なるいう話を聞いたんやが』

岩成友通『おう、それやそれ。その話はホンマなんか?』

ザビエル『はっ。この薬は我が祖国で使われております、マンドラゴラの根を・・・・』

三好長逸『ああ、その辺はどうでもええねん。ホンマに強くなるんやったらそれでええ』

岩成友通『それ、買うたるさかい、お寄越し』

ザビエル『御意。おいくら程ご入り用でしょうか?』

三好政康『せやな。ひとまず儂らの衆、三千でええわ』

岩成友通『松永の。どうするよ?』

白百合『・・・・必要あらず』

岩成友通『さよか。ほんならまぁ三千や。安うせいや?』

ザビエル『それはもう・・・・』

三好長逸『ぐふぐふぐふ、それを足軽共の飯に混ぜておいたら、織田のゴロツキ共何ざ、敵やないな!』

岩成友通『ほんまやで!三好衆三千、強うなったら・・・・素敵やん?』

三好長逸『素敵やなー!めっちゃ素敵やんけー!』

三好政康『儂らの勝ちは確定やな!おい、祝杯あげんぞ!』

白百合『・・・・・・・・・・・・・・』

回想以上。

「その後、南蛮僧が何やら怪しげな丸薬を運び込んだ所までは、確認したのだがな。己の力で戦わず、訳の分からん薬に頼るような外道と共に歩く事は出来ん。早々に引き上げて今に至る次第」

「デアルカ・・・・」

「なるほどな」

「そんな・・・・」

「ん?そこな異人、どうかしたか?」

「ザビエル・・・・その南蛮僧は、確かにザビエルと名乗ったのですかっ!?」

「然り。天守教の司祭、フランシスコ・ザビエルと申しておったが・・・・何じゃ?知り合いか?」

「敵ですっ・・・・ザビエルは今、京にいるのですか!?」

「さて、つい先日まではいたであろうが、今はどこにいるのやら」

「・・・・っ!」

「一真!」

「分かっている!」

久遠の言葉と同時に、俺は動き駆け出そうとしたエーリカの前に立ち塞がる。

「退いてください!私が奴を・・・・・」

「馬鹿者!お前が一人で行った所で何が出来る!ザビエルや鬼についても協力してやろうと決めたではないか!」

「それはっ!そう、なの・・・・ですが・・・・」

「金柑。目の前に標的がいるからと、貴様が焦る気持ちは分かる。だが・・・・」

「急いで焦れば逆に鬼に喰われる
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ