スーパーロボット大戦OG外伝
0582話
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と共に別荘の外へと向かう桜咲。
「……なぁ、アクセル。あんたの口調から考えると、アウルが負けると判断してるみたいだけど……」
スティングが不思議そうな顔をこちらへと向けている。幾ら治療して能力が落ちたとはいっても、見た目普通の女子中学生にアウルが負けるとは思っていないのだろう。……まぁ、確かに円が普通の女子中学生ならアウルには勝てない。だが円は、何だかんだ言いつつ魔法世界を俺と共に生き延びてきたのだ。その能力は非常に高い。同時に円自身は魔法がそれ程得意ではないが、その代わりにアーティファクトである純炎の涙は俺の従者達の中でも最も攻撃に特化したものだ。何しろ手を一振りしただけで炎が生み出され、しかも空を自由に飛べるという能力も考えると、あやかのアーティファクトである鮮血の鞭よりも総合的な攻撃力は上だろう。……まぁ、鮮血の鞭に魔法を込めれば話は別だが。
「そうだな。アウルと長い付き合いのお前には悪いが、あの2人が戦った場合ほぼ確実に円が勝つだろうな」
「……それは、アクセルの依怙贔屓とかじゃなくてか?」
「ああ。純粋に身体的な能力なら確かにアウルの方が上だろう。だが、アーティファクトを使った時点でその勝ち目は無くなると思っている。ああ見えて、円は色々と修羅場を潜り抜けて来てるしな。普通の人間にはまず勝ち目はない。……魔法使い。オーブの学校に通っているんだから知ってるだろう?」
「……あの女が魔法使いだってのか?」
さすがに弟分のアウルの事が心配になってきたのか、そう尋ねてくるスティングだが俺はその言葉に首を振る。
「確かに若干の魔法は使えるが、それでも円の場合は魔法使いと呼べる程のものじゃない。良く言っても初級の魔法を幾つか使えるだけだな。魔法使いとして言えば、そこにいるあやかや千鶴の方がかなり上だ」
「そうですわね。でもその代わり、円さんは私や千鶴さんが魔法の練習をしている時にアーティファクトの方に集中していましたから」
オウカやスレイと話していたあやかが、笑みを浮かべつつスティングへとそう告げる。
そのあやかと話していた2人は円が出て行った方を若干心配そうに見ているが、肝心のあやかは特に心配している様子は無い。レモンと会話をしている千鶴も同様だ。そしていつも円と一緒にいるイメージのある美砂はと言えば、何と技術班の面々にトトカルチョを持ちかけていた。……さすがに3-A所属と言うべきか。
「アーティファクト?」
「魔法で仮契約という主従契約を結んだ時に、一定以上の魔力や気があれば出て来るマジックアイテムだな。そして、円と仮契約を結んでいるのは俺だ。つまり、当然の如く円はそのアーティファクトを持っている」
「……ちなみに、どんなアーティファクトを持ってるか聞いてもいいか?」
「純炎の涙という名前だな
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