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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第321話】
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銃の引き金は軽いからなぁ……うっかり殺すかもな、ギャハハ!!」


 愉しそうに笑うオータムの笑い声が更衣室に響き渡る中、懐から何かを取り出すとそれを俺に投げ付けてきた。


「その装置、自分で胸部装甲に取り付けろ」


 ……この装置は、さっき一夏に取り付けられた物と同一の物だった――。


『……ムラクモ、すまない』


 ムラクモに一言謝る――今の俺にはそれしか言えなかった。


『……ううん。 ――助けに、来てよね、いつか……。 私のマスターは、ヒルトしか居ないんだから……』


 そんな寂しそうな声が聞こえ、俺は奥歯を噛みしめながら装置を取り付ける。


『……ヒルト、忘れないで? ……願えば、私はいつでも側に――』


 そんな言葉の途中、取り付けられた装置から電流が放たれた。

 全身を駆け抜ける様に襲う激痛――だが、この程度で俺は根をあげるつもりはない。


「…………グッ……!」

「ほぉ? なかなか我慢強いじゃねぇか。 こいつでさえ叫び声をあげたのに、それを我慢するたぁ大した奴だぜ」


 感心したかの様に呟くオータム――刹那、目映い閃光が更衣室一帯を包み込み――。


「キャアッ!!」


 そんな女の子の様な声が耳に聞こえたと同時に、全身を駆け抜けていた電流が収まった――。

 流石に立っていられなく、ガクッと膝から崩れ落ちる。


「……!? てめぇ!? 何処から入って来やがった!?」

「あ、あれ……? わ、私……」


 そんな声が聞こえ、俺は顔を上げる。


「……!?」


 そんな俺の目の前には、女の子が居た――。

 しかも、見覚えのある女の子だった――。
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