暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第321話】
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ばれる装置よ! ISを強制的に持ち主から解除するっていう使用厳禁の!』

「何だと!?」


 思わず言葉を口にする――次の瞬間、一夏に取り付けられた装置から青白い光を放ったかと思えば――。


「がああああっ!!」

「一夏ッ!?」


 一夏の悲痛な叫びが響き渡る――。

 青白い電流が見え、それが収まると同時に一夏の身体からは白式が解除されていた。


「さて、これで白式奪還の任務は完了だな。 最初からこうすれば良かったぜ、ハハ!」


 装置のロックとエネルギー糸が解除され、膝をつく形で倒れ込む一夏――俺の方も、やっと平衡感覚が戻ってきた。

 軽く頭を振り、視線を定める――オータムが手にする菱形立体のクリスタル。

 直接見るのは初めてだが、あれが第二形態移行したコアだというのは専門書に記載されていたのは知ってる。

 第一形態時のコアは、球型コアが一般的――というか、俺自身それ以外見たことがない。

 一瞬オータムが一歩前に足を出した次の瞬間、俺はオータムの手に持つコア目掛けて手を伸ばす――だが。


「動くな! へっへっ、動けばこいつを殺すぜ?」

「……チィッ!」

「……!?」


 そう言ったオータムの空いた右手にはマシンガンが形成されていて、その銃口が一夏のこめかみ部分に押し当てられていた。

 流石の一夏も、この状況では目を見開き、驚きを隠せずにいた。


「ざまあねぇなぁ……! お前も、さっさと逃げてれば人質にされなくて済んだのにさ!」

「くっ……! 敵に背を向ける何て……俺には出来ねぇからな!」

「ハハハ! そのお陰で私もこうやって任務が遂行出来たって訳だなぁ? ……感謝するぜ、お前の馬鹿な考え方によぉッ!?」


 悔しそうに唇を一文字に結び、睨み付ける一夏――それを見ながらオータムの高笑いが更衣室に響き渡る。


「……せっかくだ。 お前の機体も渡して貰おうかな、有坂?」

「ッ……!」

「おっと? ……断れば、こいつの命は無いぜ?」


 引き金に指を当て、それに力を込めようとするオータム。

 ……一夏を見殺しにするわけにはいかない、こうなったのも、途中の俺の判断ミスが原因だ……。


「……わかった。 機体は渡すから一夏には何もするな」

「は? てめぇ……立場がわかってねぇのか? 『お願いします、オータム様』だろ! 殺すぞ!!」

「……ッ!!」


 下手に刺激をすれば、本当に引き金を引きかねないこの状況――。


「……い、一夏には手を出さないでください……! お、お願いします……オータム……様……ッ!!」

「ん〜? ……まだ反抗的な様だなぁ……? この
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ