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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第321話】
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! き、距離を離して――」

「……させるかよッ!!」

「なっ――アグッ!?」


 その場から距離を取ろうとしたオータムに追撃――腹部や脚部など、生身を晒した部分へと執拗に攻撃――何度も何度も絶対防御を発動させ、確実にエネルギーを削っていき――。


「があッ!? ちょ、ちょっと待っ――」

「待つかよ! テロリスト何だろ? ……何が理由で白式狙ったかは知らないが、単独で来たのが間違いって奴だ!」

「ガフッ!? ゲホッゲホッ……!」


 腹部に拳がめり込むと、苦しそうに咳き込むオータム――と。


「ひ、ヒルト!? 幾らなんでもやりすぎだろ!?」

「……一夏、何を甘いこと言ってる? ……自分から悪の組織何て名乗りながら人を殺してるんだぞ、この組織は。 ……こいつだって、その手で誰かを殺してるかもしれないんだ。 ……女だからとか、そんな考えは捨てろ。 ……油断すれば、【大事なもの】が失うぞッ!?」


 現実が見えてない訳ではないのだろう……だが、敵に情けを掛ければいつか自分に跳ね返る。


「ゲホッゲホッ……ハハッ、仲間割れか?」


 不敵な笑みを浮かべるオータム――。

 腹部を押さえてる辺り、生身に相当なダメージを与えたのだろう――もちろん、罪悪感何てわかない。

 敵意を示す相手に情け何かかけるつもりもない。

 そう思っていると、何かを思い付いたのかオータムは口を開いた。


「……へっ、せっかくだからそっちの織斑一夏に教えてやんよ。 ……第二回モンド・グロッソ。 覚えてるよなぁもちろん?」

「……ッ!?」


 一夏の表情が変わる――当時、誘拐された時の事が脳裏にフラッシュバックされたのだろう。

 奥歯を噛み締める様に口を一文字に結び、オータムを睨み付けた一夏――それを見たオータムは、更に言葉を続ける。


「あの時、お前を拉致したのはうちの組織なんだぜ? まさに感動の御対面ってやつだなぁ、ハハハハ!」

「――!!」


 ……こいつの狙いは何なんだ?

 突然一夏に対して当時のことを持ち出すのは……。

 だが、その答えは直ぐにわかった――こいつの狙いは一夏を挑発することだ。


「……そうか、そうかよ。 ……お前らが俺を――だったら、あの時の借りを返してやらぁ!!」

「一夏! 挑発に乗るな!? ……チィッ! このままさせるかよ……!!」


 怒りに身を任せ、真っ正面からオータムに突っ込む一夏を見、天狼を粒子形成させつつ縦に振るう。

 縦ならロッカーに引っ掛かる事もない――だが、この攻撃が当たる直前、押さえていた腹部の手から何かが転がる――これは……フラッシュ・バン!


『ムラク
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