第十六話 感知能力
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ものを位置情報として、把握出来るんじゃ。」
火影様も、納得がいかない、腑に落ちない・・そのような顔をしている。私も、いまいち理解していない。何しろ、理屈や道理といった道筋が不透明なのだ。
「つまり・・・敵意、悪意を対象とした、ずば抜けたレーダー・・という事ですか?」
私は、何とかまとめてみようと、思ったことを口にした。ずば抜けたレーダーって・・・自分で言っておきながら、適当な言い回しだ。
「まぁ、そんな感じかの・・。」
いいのかよ!・・火影様も適当だな。
「そもそも、ふしみ一族は少数であったし、その能力故に、他の勢力とは一切関わり合いを持たなかったのでな。情報が、乏しいんじゃ。初代様がお声を掛けて、木ノ葉に参加しなければ、知ることもなかっただろう。」
「その・・・イナリ君は、ふしみ一族なんですよね?」
「そりゃ、そうじゃ。今までの話を聞いとったか?イナリは・・最後の1人という事になる。まだ、本人から話は聞いてはおらんが、報告によれば、一族の力を継承しておるようじゃしの。」
プンスカ、という言葉が、火影様の頭の上に浮かびそうな顔で怒られたが、私にとって、その言葉を聞くことに意味があったんだ。火影様の話だと、ふしみ一族というのは、大分イレギュラーな存在だ。神様である“お稲荷さま”と契約をして、その力を得たと言っていた。・・・普通、神様と契約、なんて信じない。恐らく、“九尾”のように力を持った存在を体内に封印しているような形・・・人柱力、そう考えていいだろう。その代償が、“身体を明け渡す事”というのは、何か分からない。ただ、その代償は、本当に存在すると、火影様は言われている。・・・単純に、力と代償が釣り合わない。そして、その力が、一族全員に伝染し使えるという事。血系限界ならば、理解が出来るし、道理に合う。しかし、一人が契約、封印のような人柱力のモノだとすると、それが一族という括りで力が伝染する何て事は、道理が通らない。何故なら・・・それを繋ぐものが不透明だから。チャクラと言うものは、そんなに道理、理屈がないものではない。きちんとした道筋、道理、理屈が存在し、それに沿っての方法を取るから力を得るのである。無限に、無制限に存在し、行使できるものではない。・・・訳が分からない。私は、それを火影様に問いかけた。しかし・・・
「うむ、確かにな。ただ、“お稲荷さま”という存在は、確かに存在するんじゃ。白い狐として、私の前にも、何度か姿を現した事がある。しかし、それでも、存在と力の関係はうまく繋がらんのぉ。・・・すべては、“神様である”と言えば済む話じゃが・・・それは、のう。」
火影様もご存知ではなかったし、ヒントを得る事も出来なかった。それを言うと、髭をさすって、考え事に耽ってしまった。しかし、火影様の言う通りだ。“神様である”と
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