第54話 セーブはこまめにしておこう
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中年男に尋ねてきた。その問いを受け、中年男は指示を送る。
「まだ遠くへは行ってない筈だ。手筈どおりに動け」
「了解しました。これよりホクロビームの追跡に向かいます」
「頼むぞ、芙蓉さえ手に入れば他はどうでも良い。最悪殺してしまっても構わん」
「分かりました。行って参ります」
女性は丁寧に会釈を済ませ、空いていた窓から外へと飛び出した。その光景を見送った後、若い男性と中年男もまた万事屋を後にした。
「私も芙蓉追跡に同行した方が宜しいのでは?」
「構わん、どの道只の侍では奴等を倒す事など出来ん。暫くは高みの見物をしようではないか」
「了解しました。戦闘データの収集に当たります」
「好きにしろ」
一連の会話を交え、二人はそのまま階段を降り、道を歩いて行った。男の顔にドス黒い笑みが浮かび上がっていたが、その笑みを見た者は誰も居なかった。
隣を歩く若い男以外―――
***
「う〜む、一体どうしたんだぁこりゃぁ?」
頭を掻き毟りながら源外は転移用小型ターミナルを点検していた。
しかし、どうも顔色や愚痴り方からして思うように行っていないようだ。
「参ったなぁ、完全に壊れちまったかぁ。転移ボタンを押しても逆転移ボタンを押してもうんともすんとも言わねぇなぁ。やっぱり騙し騙しで使ってたから限界が来やがったかぁ。さて、どうにもなりそうにねぇし、そろそろ飯でも食うとすっかぁ」
すっかり匙を投げ、昼飯に取り掛かろうとする源外。が、その直後であった。突如として装置のエンジンが駆動する音が聞こえてきた。
驚き、源外が振り返ると、其処には一人でに装置が起動し、カプセル内に光が収束している光景が映し出されていた。
「な、何があったんだ? まさか………」
驚きの眼差しを向ける源外。果たして、転移装置に起こった異変とは何か? そして、謎の一派に目をつけられてしまった銀時達の運命は?
それは、次回のお話で。
つづく
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