第54話 セーブはこまめにしておこう
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押してみた。今度はちゃんとプレイ出来れば良いのだが。
「おめでとうございます。たまはレベル2になりました!」
「何時の間にかレベルアップしてますよ! 何時冒険してたんですか? そして何時モンスターと戦ってたんですかこの短時間でぇ!」
長々と新八の疑問+ツッコミが入る。が、そんな事をたまは無視しつつ延々と言葉を並べて行った。
「たまのパラメーターが上昇した! 力+1、はやさ+2、だるさ+5、やる気のなさ+6、ストレス+7、スキル【虚無感】を覚えた」
「ちょっと、何で途中から負のパラメーター上がってるの? それレベルアップした意味ないじゃないですか!」
「駄目だこりゃ、これじゃ一銭の価値もねぇな。やっぱ今度燃えないゴミで捨てて来るか」
すっかり諦めた銀時がテレビのリモコンを持ちボタンを押す。こちらはちゃんとご主人様に忠実なようで銀時のボタンに合わせて画像が映し出された。
それは丁度ニュース番組だったらしく銀時の大好きなお天気お姉さんこと結野アナがリポートをしていた。
「おぉっ! 結野アナだ。やったぁラッキー!」
「けっ、でもどりがいけしゃぁしゃぁとテレビに顔出しやがって!」
「黙れ酢昆布娘。俺の結野アナを侮辱すると只じゃおかねぇぞ!」
「嫌、何時結野アナはあんたの物になったんですか? って、あれ―――」
ふと、新八はニュースの内容を見た。其処にはでかでかと内容を纏めるタイトルが記載されていた。
【からくり家政婦開発者殺害される。犯人は未だ逃走中!】
と書かれていた。
「からくり家政婦?」
「銀さん、これたまさんを作ってた所ですよ!」
「マジか!?」
驚きながらも四人はニュースに目をやる。殺害されたのはこれらからくり家政婦の産みの親でもある【林 流山】博士であり、その博士を殺害したのは何と【芙蓉伊―零號試作機】と報道されていた。そして、その芙蓉と呼ばれるからくりの顔はたまと瓜二つ、と言うか本人であった。
「間違いないですよ。このニュースで言ってる芙蓉って、たまさんの事ですよ!」
「って事はあれか? こいつはてめぇの産みの親を殺して此処まで逃げてきたってのか? 首だけでぇ!」
言葉を並べてみたが、どうも信憑性に欠ける。第一首だけでどうやって殺人を犯すのか。まさか何処ぞの磁石ロボみたいに空中浮遊をして体当たりをかますとか? 実際にそうだったらかなり怖いがまず有り得ないだろう。
「ないない、一体どうやって首だけで人殺せるんだ? 呪いとかを使ったってのかぁ? からくりがぁ? とんだお笑い種だぜ」
「何も初めから首だけだとは限りません。逃亡中に何者かに破壊され、首だけになったと言う可能性もあると思われます」
「!!!」
突如、銀時の言葉を遮るかの様に横
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