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天使舞う、この世界
NO.10 贋造魔女 千変万化鏡
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。それと共に髪の毛も白くなる。流石に暴走とはいえ霊装全開の相手に霊装無しはキツいか。

「『光剣(カドゥール)』、『牢獄(プリズン)』」

小手調べに『光剣(カドゥール)』をあらゆる座標から放つ。ルフェイちゃんは全方向に魔力障壁を張ることで身を守った。

「『滅光刃(クラウソラス)』」

光の剣を作り出し、斬りかかる。ルフェイちゃんはそれに対して箒、つまり『贋造魔女(ハニエル)』で受け止めた。意外と接近戦の心得がある動きだった。どこかぎこちないが。英雄派の皆さんの動きを見てきたからかな?
ルフェイちゃんがこちらに手を向け、魔方陣を展開してくる。そこから氷の槍を放ってくる。俺はそれを光の楯で防ぐ。

「ルフェイ!ぜんりょくでたえなさい!『滅光槍(ブリューナク)』ッ!」

先程より強力な槍を一本作り出し投げつける。それを見たルフェイちゃんは急いで魔力障壁を展開する。
そして槍が着弾した瞬間ーー

ドゴオォォォンッ!

という轟音が鳴り響く。あれ?俺の槍ってこんなに威力あったっけ?『滅光槍(ブリューナク)』は貫くだけで爆発なんてしないんだけど?
爆発による煙が晴れて、ルフェイちゃんの姿が見える。霊装の所々が破れ、肌に傷を負っていた。
正直、女性の肌に傷を付けるのはどうかと思うが、そんなこと配慮してやる余裕はない。
そして、俺は突然の光に覆われた。光が収まると、元の十七歳ぐらいの姿に戻っていた。結構なダメージだったみたいだ。

ルフェイちゃんがこちらをハイライトのない目で睨んでくる。起こってるのかな?
霊装を直しながらルフェイちゃんは『贋造魔女(ハニエル)』を持っている右手を上に向ける。それに呼応するように『贋造魔女(ハニエル)』が少し浮かぶ。そして、ルフェイちゃんが叫ぶ。

「『贋造魔女(ハニエル)』ッ!『千変万化鏡(カリドスクーペ)』ッ!!」

宙に浮いていた『贋造魔女(ハニエル)』が光を発し形を変えていく。そして光が収まった時、ルフェイちゃんの手には一本の槍が握られていた。あら?俺の『絶滅天使(メタトロン)』をコピーするわけじゃないのか?
じゃああの槍はなんなんだ?
少し近づいてみたときに気づいた。とんでもない聖なるオーラに。まさかーー

「『黄昏の聖槍《トゥルー・ロンギヌス》』」

十三種の神滅具(ロンギヌス)の中で最強の聖遺物(レリック)、『黄昏の聖槍』がルフェイちゃんの手に収まった。


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贋造魔女(ハニエル)』、『千変万化鏡(カリドスクーペ)』。原作では他者の『天使』を劣化ではあるが形と能力をコピ
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