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VONGOLA TAIL
第1話 妖精の尻尾
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ハッピーとツナだっけ?ゆっくり食べなって。なんか飛んできてるから……」

「ごめんな。これ使って拭いてくれ」」

ツナはルーシィにハンカチを差し出してルーシィはそれを使った。

「あのサラマンダーって男、魅了(チャーム)って魔法を使ってたの。この魔法は人々の心を術者に引きつける魔法なのね」

「そう言えば、何年か前に発売中止にされたって聞いたような……」

「そうなの。あんな魔法で女の子たちの気を引こうだなんて、やらしいヤツよね。あたしはアンタ達が飛び込んできたおかげでチャームが解けたって訳」

「なぶぼご」

話を聞いて意味を理解したナツ。

「こー見えて一応、魔導士なんだーあたし。まだギルドには入ってないんだけどね。あ、ギルドってのはね…魔導士たちの集まる組合で、魔導士たちに仕事や情報を仲介してくれる所なの。魔導士ってギルドで働かないと一人前って言えないものなのよ」

「うん」

「でもね!でもね!」

ルーシィは語っているうちに興奮したようだ。

「ギルドってのは世界中にいっぱいあって、やっぱ人気あるギルドはそれなりに入るのは厳しいのね。あたしの入りたい所はね、もうすっごい魔導士がたくさん集まる所で、あぁ、どーしよ!入りたいんだけど厳しいんだろーなぁ」

「いあ…」

「あーゴメンねぇ! 魔導士の世界の話なんてわかんないよねー! でも絶対そこのギルド入るんだぁ。あそこなら大きい仕事たくさんもらえそうだもん」

「ほ…ほォか……」

「よく喋るね」

「あい……」

3人は少し引いていた。

「そういえばあんた達は誰か探してたみたいだけど」

「あい、イグニール」

「サラマンダーがこの街に来るって聞いたから来てみたはいいけど別人だったな」

「サラマンダーって見た目じゃなかったんだね」

「見た目が火竜ってどうなのよ……人間として……」

「ん? 人間じゃねぇよ。イグニールは本物の竜だ」

それを聞いたルーシィはいきなり椅子から立ち上がって言った。

「そんなの街中にいるハズないでしょー!!」

「「(ピクッ)」」

「今気付いたって顔すんなー!!」

「俺は最初からそう言ってただろ」

ナツとハッピーは今更気づいたような反応をした。ツナは何回も言っていたようだが……

「あたしはそろそろ行くけど、ゆっくり食べなよね」

ルーシィがお金を置いて去ろうとするとナツとハッピーはいきなり地面に手をついて

「ごちそう様でした!!」

「でした!!」

その場で土下座した。

「恥ずかしいからやめろよ、そういうの!」

ツナがナツに突っ込むとツナはルーシィの方に向いた。

「ご飯ありがとうな」

「でも、何
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