第一章
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的なスクープとなり老人の会社には抗議の電話やファックスが殺到した。あまり物凄さに仕事にならない程であった。
『くたばれ爺!』
『御前なんざさっさと地獄に行け!』
『角界の金正日が!』
そうした言葉が殺到していた。社員の中にはノイローゼ気味になる者までいた。この老人の立派な人望のおかげである。
「全く、何ということだ!」
老人は自社の社長室でその魔女の様に陰険な顔をさらに歪めさせていた。
「俺が何をした!何故あいつばかりが!」
こんなのだから批判されるとは思っていないのが実に素晴らしい。
「忌々しい!俺が何でいつも叩かれなくちゃいけねえんだ!」
「そんなんだからだよな」
「おい、聞こえるぞ」
部下達はそんな彼を見て囁き合う。彼は当然ながら部下に対しても暴君である。逆らえば何をされるかわからない。まさに将軍様なのである。
「社長、それで」
「何だ!」
部下の言葉に吼える。なおこれで八十歳である。無駄に元気で長生きしていると世間に言われている。間違いなく日本で一刻も早く死んでもらいたい人間のナンバーワンである。
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