死者の行進
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うな。
「私……ドロー。魔法……」
苦渋の選択を発動する恵。OCG禁止・制限カードを使いまくるなぁ、恵は……。強すぎて手が付けられない。
とりあえず選択はゾンビキャリアが二枚、馬頭鬼が二枚、ゾンビマスターが一枚……。どれを選んでも死ぬ気がするのだが。
「……なら馬頭鬼を選択するわ」
「……効果」
墓地の馬頭鬼の効果を発動し、ゾンビマスターが復活した。そしてゾンビマスターの効果で手札の馬頭鬼を墓地に送って墓地のゾンビマスターがさらに復活。そして手札のライコウを墓地に送ってゴブリンゾンビが復活する。
「……出す」
そう言って恵が出したのはエフェクトヴェーラー。言わずもがなチューナーだ。
「……シンクロ」
レベル4+レベル4+レベル1=レベル9で兇悪の一言に尽きるカード、氷結界の龍トリシューラが出てくる。効果によって沙羅の最後の手札、墓地のアンダル。そしてフィールド上のゴギガ・ガガギゴがゲームから除外される。
OCG制限カード。トリシューラによってあっという間に形勢逆転。ついでにゴブリンゾンビの効果でデッキから魂を削る死霊を手札に加えてる。
「……まだ」
再び墓地の馬頭鬼の効果でシンクロに使われたゾンビマスターが復活。そしてゾンビマスターの効果で魂を削る死霊を墓地に捨て、墓地のゴブリンゾンビが復活。
「……おまけ」
墓地のライコウと魂を削る死霊をゲームから除外してカオスソンジャー 開闢の使者が降臨する。
容赦ない……。沙羅なんて顔が青くなって虫の息やで……。
「バトル……」
もちろん、沙羅に防御札などあるはずがなく……。
1000→0→-1100→-2900→-4700→-7400→-8500
酷いオーバーキルを見た。-8500ってOCGライフでも減らしきれるレベルなんだけど。
「うう……負けた……」
「安心しろ。恵は俺と同レベかそれ以上の実力者だ。負けても恥ずかしくはない」
原作効果カード、OCG禁止カードを使う分、俺よりも数段上だろう。
「……逢魔に、負けた」
「正直運だな」
墓地にアンデットが落ちていたら負けていた。
「……なにはともあれ、これで恵のことは認めてくれるよな?」
「うー……負けたしいいよ。そういえばレインさんだっけ?レインさんは何歳なの?」
「……ゼロ……」
「俺と同い年だ。そうだろう?」
正直に年齢(俺がこの世界に来てから作られたので生後一日?)を答えようとしたので、強引にその言葉を遮って俺が答える。
最後に恵に同意を求めつつ、目線で頷くように促す。
「……そう」
「ふーん……ならお兄ちゃんと一緒に学園に行くの?」
「行く」
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