死者の行進
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
シンクロを見せたらいけないじゃん。
「……シンクロ?」
「あー……簡単に言えばチューナーと呼ばれるモンスターと普通のモンスターを使ってモンスターを特殊召喚する方法だ」
俺は今持っていたデッキからエフェクトヴェーラーと焔征竜ブラスター、それにえん魔竜レッド・デーモンを取り出して沙羅に見せる。
「チューナーと通常モンスターを墓地に送ってそのモンスターの合計レベルのシンクロモンスターを特殊召喚できる」
そう言いながらえん魔竜を指差す。しげしげと沙羅はそれを見たあとなぜか俺の顔をジト目で見てきた。
「……お兄ちゃん、どこで知ったの?このシンクロ召喚とかいうの……」
思わず苦笑い。レイン恵もこちらを見ているが、答えられるわけがない……。
「ほら、デュエルを続けろ」
「……後で教えてもらうんだから」
「黙秘権を行使させてもらう」
そんなにジト目で見ても無駄だ。絶対に言わない。だからレイン恵もこちらを見るな。
「……レイン恵、早く続きを」
「恵」
「え?」
「恵」
「あ、ああ……じゃあ恵。続きを頼む」
無表情で自分の名前連呼はやめてください。耐えられないから。あと沙羅はこっちを睨むな。不可抗力だ。
「……ん。攻撃……大きいの」
レイン恵……恵は一つ満足げに頷くとデュエルを続行する。
4000→1550
「むー……ま、負けないから!」
やる気があるのは結構だが、こっちを睨むのはやめてくれないだろうか……。
「伏せる。……エンド」
これで伏せカードは二枚。ガチガチにガチカードで固められた恵の伏せカードは怖い。アニメカードで強化された恵とはやりたくないなぁ。やったんだが。
「私のターン、ドロー! 凡骨の意地の効果で引いたサファイアドラゴンを見せて一枚ドロー。さらに引いたエーリアン・ソルジャーを見せてさらに一枚ドロー! 伏せカード、強欲な瓶を発動して一枚ドロー!……悪魔への貢物を発動する! これで私は蘇りし魔王ハ・デスを墓地に送ってサファイアドラゴンを特殊召喚!」
「ダメ……トラップ」
奈落の落とし穴によってサファイアドラゴンが落ちていく。……それにしても魔王が悪魔への貢物にされるとかシュールだな、おい。
サファイアドラゴンの召喚には失敗したもののハ・デスの排除には成功した。……が何度でも蘇るのがアンデットなんだよなぁ。
「……エーリアンソルジャーを召喚。ダイレクトアタック!」
「残念……トラップ」
恵が発動した次元幽閉によってエーリアンソルジャーが消える。うん、酷いな。
「くっ……二枚伏せてターンエンド!」
「私……ドロー。効果」
馬頭鬼の効果により、ハ・デスが復活。それに伴い、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ