第一章 護れなかった少年
第二十六話 専属コーチ(後編)
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「いよっせぃぃいいいい!!!」
圭介の大剣が中央の《クラウド・シャドウ》に命中し、圭介に標的が向く。
現在、クラウドシャドウ五体が目の前にいる。
ちなみに月読みでは、タンク(壁)が圭介、セン、ダメージディーラーがハク、アンス、後方援護が芽衣とブライだ。
なお、SAOのパーティー上限は六人のため、月読で一つのパーティーを作り、僕はソロ、という感じである。
「スイッチ!」
「あいよっ!」
ハクの言葉に圭介が従い、下がる。
「ハァァァァァァァアアア!!」
気合い十分過ぎる声と共にスパッと《クラウド・シャドウ》をハクの刀が一刀両断。
「ケイ、右から一匹!」
「わぁっ、てるよ!!」
芽衣の注意と同時にケイ、一歩退いて突進してきたクラウドシャドウを躱し、すれ違いざまに人たち加えている、と同時にセンが違う奴のタゲを取ってアンスとスイッチ、アンスがトドメを差した。
......わぁ〜、僕居る意味無い......
レベルの低さをチームワークでカバーしてるのか......。
なるほどなるほど。これは最前線に行けるんじゃ無かろうか。
と、実は一ヶ月経った今でも一緒に狩りに出た回数がわかるようなことをぼんやりと思う。
...... うん、そう。実はこれが初めてなんだよね〜、アハハハハ、ハァ.......。
ちなみにこれまでやってきたのは、月読のメンバーとなれよう、という事である。
いやね? 一週間で十分かな? って僕も思ってたんですよ。でもね? 意外にね? アンスさんが全くいつまで経っても僕を怖がっている訳ですよ。ほら、コミュニケーションが取れない内は狩りに出ても危険だからって訳で、月読のみで狩りに出て貰って、信用されるように給仕やったりみんなの世話見たりご飯作ったり......ハァ。
まぁ、ハクに『ホンット申し訳ない!!』って土下座されたからやらないわけには行かないんだけども。
何か背後でスキルを発動する音やら相手を叩き殺す音など現実で聞いたらSAN値直送されそうな音が聞こえるけどこの際全部スルーで。
ハァ......。ホントさぁ......教えること特に無い気がするんだけど......。
と、気がつくと戦闘は終了していたようでSAN値が無くなっていくような音とかはもう聞こえなくなっていた。
「どうよ私達の戦闘は?」
急に芽衣がこっちを振り向いて、胸を張りながら聞いてくる。
「う、うん。凄くいいと思う。チームワークも抜群だし。あとはレベルが上がれば直ぐにでも最前線に行けると思うよ」
「ふふーん。そうでしょうそうでしょう。伊達に仲良くギルドなんてやってないから!!」
「ま、とりあえずレベル上げだね。最低でも全員レ
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