スーパーロボット大戦OG外伝
0580話
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のか、思い切り睨みつけようとしたその修羅。だが、俺へと視線を向けた瞬間に放たれた濃密というよりは濃厚と表現すべき殺気をその身に浴びて、間の抜けたような一声を洩らす。
それは同時に、格納庫内にいる他の修羅達も同様だった。殆どが俺の殺気に圧倒されて指の1本すら動けなくなっている。辛うじてフェルナンドが僅かに身じろぎをしているが、それでも本能的に数歩程後ろへと下がっていた。
「お前達はここで黙って待っていろ。変な動きをするなよ? その場合、命の保証はしないからな」
そう告げながら指を鳴らし、影槍を作り出して俺へと向かって来た修羅の目の前にその鋭い穂先を突きつける。
「あ、ああ……わ、分かった……」
何とかそれだけ言った修羅をそのままにして、再び指を鳴らして影槍を解除する。多少乱暴な方法だったが、この格納庫で騒ぎを起こされるよりはいいだろう。
「何が起こった!?」
そしてニーズヘッグへと歩を進めようとした俺に、そんな声が聞こえて来る。その声の持ち主は、上級修羅の1人であり、アルティスの恋人でもあるメイシスだった。この騒ぎを聞きつけて駆け付けたのだろう。
「今の異様な気配は何事だ!? ……アクセル・アルマー?」
……訂正。どうやら俺の殺気を感じ取ってやってきたらしい。
訝しげに俺へと視線を向けるメイシスだったが、すぐに俺が原因だというのに気が付いたのだろう。溜息を吐きながら近付いてくる。
「あまり騒ぎを起こすような真似をされては困るぞ」
「何、ちょっとした示威行為という奴だ。それよりもこれから転移をするから、そのつもりでな」
それだけを告げ、既に隠すまでもないとばかりに空中を飛びながら赤一色に近い状態のニーズヘッグのコックピットへと入っていく。同時に、T-LINKシステムが俺の念動力を感じ取って起動。PS装甲やグラビコン・システムが立ち上がっていく。
機体自体は腕が無かったり、足が無かったりと大破に近い状態ではあるが、それでもシステムXNの起動には問題無いとレモンからお墨付きを貰っている。
それでも一応機体のチェックを済ませつつ、空間倉庫から通信機を取り出す。
呼び出す相手は、当然ネギま世界のフェイトだ。
「フェイト、聞こえるか」
『もちろん聞こえているよ。それでこうして連絡をしてきたという事は、そちらの準備は整ったと思ってもいいのかな?』
「ああ。こっちの準備は整っている。そっちの準備は?」
『近衛近右衛門には話を通したよ。ちょっと待って、すぐに変わる』
そして数秒の沈黙の後。
『フォフォフォ。久しぶりじゃな、アクセル君。それで早速じゃが、君の要請通り認識阻害の結界は麻帆良にいる魔法先生や魔法生徒達に協力して貰って、ゲートシステムを覆っている小屋の真
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