スーパーロボット大戦OG外伝
0580話
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ていた。
周囲にあるのは空気の一切無い宇宙空間。俺が普通の人間なら、まず間違い無く死んでいる環境だ。だが俺は混沌精霊であり、物理的な制約を無視する事が出来る。それ故にシロガネの装甲を蹴って魔力を使って移動して、ソーディアンの表面へと触れる。
……こうしていると、ホワイトスターやジェネシスを格納した時の事を思い出すな。そう言えば、ジェネシスは未だに俺の空間倉庫に格納されているが、いつか使うべき時が来るのか? 威力がもう少し弱いなら使いようもあるんだが、地球上に使えば攻撃対象以外にも広範囲に被害が広がるからな。使い方に困る兵器だ。
そんな風に思いながら、呟く。
「収納」
すると次の瞬間、シロガネのすぐ近くに存在していた剣の形をした城は跡形も無く消え失せていたのだった。
よし。無事収納出来たって事は、中に生き物の類はいなかったんだろう。
宇宙空間の中ではあるが安堵の息を吐き、再び魔力を使って移動してシロガネの装甲表面へと、そして先程同様に影のゲートを使い、今度は格納庫へと姿を現す。
「うお」
視界に映ったのは、修羅、修羅、修羅。格納庫の空きスペースには大量の修羅が座り込み、あるいは寝転がっていた。
「アクセル・アルマー? どうしたんだ?」
俺にそう声を掛けて来たのはフェルナンドだった。なるほど、格納庫は広くて大量に修羅達を詰め込めるが、その分俺達の機体という最重要機密もある。それに対して変に手を出させないためにフェルナンドを置いているのだろう。
……頭に血の昇りやすいフェルナンドで本当に大丈夫なのかというのはあるが、機体の前には量産型Wが勢揃いして修羅達が近寄らないようにしているし、多分大丈夫なんだろう。
周囲の様子を見回し、特に騒ぎになっていないのを確認してからフェルナンドへと言葉を返す。
「これから転移をするからな、その準備だ。……いや、お前達修羅風に言えば瞬転か」
「……それで、何でここに?」
「俺の機体に転移装置が積み込まれているからな。詳しい話は、後でアルティスにでも聞いてくれ」
「おい、ちょっとお前。何アルティス様を呼び捨てにしてるんだ? あぁん?」
俺とフェルナンドの会話を聞いていた修羅の1人が、俺へと向かって詰め寄ってくる。この様子を見る限りでは、恐らくアルティスに心酔している者なのだろう。
「……フェルナンド」
「分かっている。……おい、こいつはいいんだ。この戦艦を率いている奴だからな」
「けど、フェルナンド様!」
ざわ、ざわ……そんな風に周囲にざわめきが広がって行く。
はぁ、しょうがないか。このままここで騒ぎになるよりは萎縮して貰っていた方がやりやすいしな。
「……黙れ」
「あぁん……え?」
俺の一言が気に食わなかった
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