暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0580話
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重すぎる気がする。かと言って生身だとアルティスの勝算は0に等しいし。あるいは、魔法世界で鍛えればどうなるかは分からないけどな。修羅だけに気の扱いとかは結構出来そうだし。っと、それよりもだ。

「病気の治療に関してだが……今の身体の状況は? 嘘偽りなく答えてくれ」

 俺のその言葉に、ブリッジの中にいたレモンが視線をアルティスへと向ける。ただしアルティスの護衛として付いてきた修羅達は殆ど表情を変えていなかった。そうなるとこの護衛達は既にアルティスの病について知らされているのだろう。

「幸い悪くは無いな。ただ、快復に向かっているという訳でも無い。どちらかと言えば現状維持といったところか」
「そうか。……レモン、後でアルティスの状態を見ておいてくれ。それでいつから治療を始めるかを決めよう」
「ええ、こっちとしては問題無いわ。バルシェム生成チャンバーの方も何個か空きはあるし」
「……バルシェム生成チャンバー?」

 聞き覚えのない単語に、アルティスがそう尋ねてくる。

「そうだな、身体が丸ごと入る円筒状の入れ物だと思ってくれ。そこに身体を入れて、検査や治療を行う事になる」
「ほう、どのようなものか興味深いと言えば興味深いが……楽しみにしておこう」
「アルティス様、そのような得体の知れないものに……危険なのでは?」

 護衛の修羅がそう口を挟むが、アルティスは口元に笑みを浮かべて首を振る。

「1度信じると決めたのだ。それをここで曲げるような真似はしない。それに……よく考えてみるといい。もし私を騙すような真似をしたら、修羅とシャドウミラーとの関係は決定的に悪くなる。その可能性を考えると、わざわざそんな真似をする筈がないだろう?」
「それはそうですが……」

 さらに護衛の修羅が何かを口に出そうとした時、それよりも前にマリューが口を開く。

「アクセル、ソーディアンの外に出たわよ。確かにエネルギー遮断フィールドは展開されていないわ」
「そうか。それは何よりだ」

 まぁ、もしあのフィールドがそのままだったりしたら、この辺にヒリュウ改やハガネが漂っていたりするだろうしな。

「じゃあ、早速ソーディアンを収納してくるから、ちょっと待っててくれ」
「おい、アクセル?」

 俺とマリューの話を聞いていたアルティスがこちらへと視線を向けるが、それに関しては特に気にせずに影のゲートを展開する。

「待て、一体お前何を!?」
「言っただろう? ソーディアンを収納してくるんだよ」
「いや、だから何故そのままで……大体その黒いのは何だ!?」
「影のゲート。俺の魔法だよ。詳しい話はレモンやマリューに聞いてくれ」

 そう告げると、俺の身体は影のゲートへと完全に沈み込み、次の瞬間にはシロガネの装甲表面へと姿を現し
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