戦う覚悟
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した火は辺りの廃船を燃やす。それは正にあの時の墓場の再現だった。
あの時のバーサーカーは耐え切ったが、今回は間違いなく木っ端微塵だろう。それがダメでも少しくらいダメージを与えれることができたらいいけど……………。
ゾクッ
「っ!!??」
言いようのない感覚が突然襲いかかり、その場から飛び退く。コンマ数秒後俺のいた場所に弾丸が撃ち込まれた。
「ちっ!外したかい。いいかんしてるねぇ」
「う、嘘だろ…………」
五メートルくらい離れた場所に慎二とライダーが立っていた。それも無傷で……………。完璧なタイミングで撃ち込んだのに何故!?
「ハハハ!不思議そうな顔をしてるね衛宮!訳を教えてやろうか?」
手の甲を見せびらかすかのように手を動かす慎二。そうか!令呪を使ったのか。
「全く、お前のせいで貴重な令呪を使っちゃったじゃないか。ところで、あのムカつくサーヴァントはどうしたんだ?」
「さあな」
俺の言い方が癪に障ったのか慎二の顔に怒りの表情が浮かぶ
「ふん。まあいいや。早速で悪いけど令呪を使わせた責任をとってもらうよ。ライダー!衛宮をいたぶってやれ!!」
「了解。親友をいたぶれとは悪党だね慎二!」
銃口が向けられた瞬間
「投影開始!!」
全ての工程をすっ飛ばして最速で二対の剣を完成させると同時に銃弾が撃ち込まれた。しかし、それでは間に合わない。剣は完成しても、俺の体は反応してくれなかった。
「があっ!」
弾は俺の肩を貫く。傷口からは血は流れ激痛が走る。即死には至らないがいずれは致命傷となるだろう。痛みに耐えながら、慎二達から距離を取る。
「おや?アンタ、おかしなものを作るね?」
ライダーは俺の手にある干将・莫邪を見て不思議そうに尋ねるが
「ライダー!さっさと衛宮をやれ!!」
慎二が切り捨てた。どうやら、慎二は早く俺が倒れるのを見たいようだ。
「せっかちな主人なこと……………まあ、あたしもそろそろ終わらせたいんでね。観念しな」
銃口を俺に突きつけ一歩一歩近づいてくるライダー。それに合わせて俺も足を引きずりながら下がる。
「どうしたんだ衛宮。まさか今更になってビビってるのか?」
下卑た笑みを浮かべ笑う慎二。何を言っているだろうか?
「………………もう俺は何もしなくていいんだ」
「はっ!諦めて死ぬのか?いいよ。親友として楽に殺してやるよ」
諦めるだって?慎二お前には悪い癖がある。自分が優位にたつと油断するところだ。俺が何もしないのはな慎二、お前達の遥後方に
「喰らいつけ」
弓を構えたあいつがいるからだよ。
「赤原猟犬!」
真名開
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