戦う覚悟
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ただひたすらに、自分自身の大事な人たちを護り続け、そこに俺がいること。
爺さん、俺も、ほんの少しだけわがままになってもいいかな?爺さんとの約束は絶対に守る。だけど、俺にも大事な人ができた。第一、自分の大切な人間たちをすら護れず死んでしまうなんて
(何が正義の味方だ…………!)
それは正義の味方以前に、人間として当たり前の事。
俺はここ勝ち生き残りたい、そのための覚悟は決まった。
人を殺す、その重き罪を背負う覚悟を。
殺される、その背筋に悪寒の走ることを止められぬ覚悟を。
でも、生き残る為に誰かを殺すなら、せめて殺す相手を記憶に刻みこもう。それが俺に今できる唯一の償い方だ。
「ほう、いい目になった」
感心するかのように笑みを浮かべるアーチャー。アーチャーは俺に背を向けて、
「では、反撃といくぞ。【マスター】」
絶対に言わないであろう言葉を言った。
「!?」
正直にいうと驚きを隠せない。
なぜなら、こいつが俺のサーヴァントになって始めてマスターって…………。それは皮肉でもおふざけでもないのは態度でわかる。少しは、こいつに認められたってことかな。
「ああ、いくぜ。反撃開始だ!!」
「げほっ! えほっ!! くそ、煙が酷いな……おい、ライダー!! さすがにこの惨状じゃ、向こうはとっくにやられてんじゃないのか?」
俺とアーチャーは気配を殺し、慎二達を探してみると決戦場だった沈没船の、残っている方の上に戻ってきている慎二達を発見した。
どうやら、煙と砂埃の舞う中周りを見渡していたけれど、俺たちの確認できずにいるようだ。
「いや、気を抜くんじゃないよシンジ。前に図書室の前で嵌められた時の事、忘れたのかい?」
「ぐっ!?ああ、忘れて無いさ!くそ、今思い出しても腹が立つ!!」
そう言いながら慎二は拳を作って、もう片方の掌に打ち込んでいた。アーチャーに情報を引き出されたのを未だにねにもっているな。
「たとえ生き残っていたとしてもそれを隠して、完全に勝利をしたと思い込んでいるこっちを不意打ちする位なら、むこうはやりかねないよ。注意しときな」
やはりと言っていいか、ライダーはこういう状況に慣れているためか、隙だらけの慎二と違い、隙がまったくない。
「ああ。生きていたなら、今度こそまた宝具でぶっ飛ばしてやる!」
そんな簡単に連発するもんじゃないだろ宝具って奴は。あれだけの宝具を使ったのに慎二は、まだ余力があるみたいだ。
「そうなると後一発はあれがくるのか……………」
「いや、そうとも限らん。ライダーの宝具を見たが、あれ
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