戦う覚悟
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するが、獰猛な笑みがそうではないと明確に否定する。互いの距離間を瞬く間に埋めてアーチャーとの鍔迫り合いを挑む。
「はあっ!」
「ほらっ!」
打ち合う瞬間、互いの獲物が火花を散らし、両者の視線が交差する。今度は完璧な拮抗状態。
「【コードキャスト・shock(32)】っ!!」
そんな中慎二の手から発せられた何かがアーチャーに直撃。今まで攻めていたアーチャーが片膝をつく。その隙に、ライダーはアーチャーから距離をとった。
「アーチャー!?」
「くっ、麻痺か」
アーチャーは、何とか立ち上がろうとするが、膝から崩れ落ちる。体がしびれてうまく動かせないんだ。これは、コードキャストの能力か。
「慎二、アレ、使っていいかい?」
「あぁ、やっちゃってくれよ。ライダー、その生意気なサーヴァントの鼻っ柱を折ってやれ!」
慎二が叫んだ瞬間、ライダーの魔力が今までとは段違いの量に跳ね上がる。これは、宝具の発動!?
「アタシの名前を覚えて逝きな!」
ゴゴゴッ……っと地鳴りが鳴り響く。一体何が……!?
「大航海の悪魔!太陽を落とした女、ってな!」
ライダーのいる後ろに、横から大きな船が浮かび上がってきた。その船に、ライダーは慎二を抱えて一っ跳びで乗り込む。ライダー達を乗せた船は、そのまま俺達のいる沈没船から離れて行き、その後ろを他の小型船が追いかけて行くようについて行った。
「総員、撃ぇえええええええええ!!!」
「離れろ!衛宮士郎!!」
アーチャーの大声に気づいた時には………。無数の砲門。数えきれぬほどに連なっている全ての船が、俺たちを狙い、大空には弾壁が張られ、縫う隙間などは与える気は無い攻撃が迫ってきていた。
「「はぁ…………はぁ…………」」
慎二たちから離れた位置にあった沈没船にもたれ、呼吸を整える。先ほどの攻撃は、間一髪アーチャーに引っ張られ、なんとか回避できた。態勢を立て直すため、かなり距離をとったところまでは良かったが、相手はいつきてもおかしくない。
けれど、沈没船の幾つかを壊したせいで、辺りが煙に包まれているので、時間が稼げそうだ。
「………………衛宮士郎」
「なん………ぐぅ!」
顔面に衝撃が走り、地面を何バウンドもして転がる。一瞬、何が起きたか理解できなかった。突然、アーチャーに殴られたのだ。
「な、なにしやがるんだ!!」
「……………何をしたかだと?」
アーチャーは眉を顰め、俺に詰め寄ると胸ぐらをつかむ。
「いつまで、腑抜けているの
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