TURN141 石の謎その八
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「それでもかよ」
「そこを頼みたいが」
「世界がかかってるなら仕方ないだろ」
これがロマーノの返答だった。
「じゃあ乗らせてもらうからな」
「よし、それじゃあな」
「それで艦艇の名前はどうなるの?」
ムッチリーニが東郷にこのことを問うた。
「私達の艦は」
「まずムッチリーニさんはジェリオ=チェーザレだ」
「あっ、いい名前ね」
「イタリンの英雄だが」
「策謀家でもあったわね」
「かなり癖のある御仁だったがな」
英雄rと言うよりも梟雄と言うべき人物だ、謀略とりわけ暗殺を得意としていた。カンタレラという毒をとりわけよく使った。
「それでどうだろうか」
「いいわ」
ムッチリーニは微笑んで応える。
「それじゃあね」
「それで俺はどうなるの?」
「名前どうなるんだこの野郎」
イタリアとロマーノも東郷に尋ねてきた。
「俺達は超空母だけれど」
「どんな名前なんだよ」
「イタリアさんはヴェネチアーノだ」
まずは彼からだった。
「そしてロマーノさんはロマーノだ」
「俺達の名前そのままなんだ」
「捻りがないぞ」
「それじゃあ他の名前でもいい」
東郷はこの辺りはイタリア達に任せてもいいと答える。
「いい名前をつけてくれ」
「ううん、まあそれでいいかな」
「実は反対するつもりもないしな」
二人は腕を組んで少し考える顔で東郷に答える。
「それでいいよ」
「俺もだよ」
「そうか、それじゃあな」
「うん、それでいいよ」
「俺達の名前のままでな」
こうしてイタリンも決まった、まずは欧州組だった。
そして欧州組の最後の一国、その国はというと。
エイリスだった、東郷はセーラとイギリスを見て言う。
「セーラさんは一つしかなかった」
「クイーン=エリザベスですね」
彼女の乗艦の名前だ、通常戦艦の時からの。
「あの名をですか」
「それしか思いつかなかった」
「わかりました」
セーラは東郷の言葉に微笑んで応えた。
「それではその名前で」
「いいんだな」
「私もそれ以外にはないと思います」
クイーン=エリザベス、その他にはというのだ。
「ですから」
「よし、女王さんもこれで決まりだ」
「それでは」
こうしてセーラも決まった、その次は。
イギリスだった、彼の空母の名は。
「イングランドだ」
「俺の本名だな」
「イギリスさんは元々イングランドだからな」
「ああ、兄さん達と一緒になって今の名前に変えたんだよ」
イギリスは不敵な感じの笑顔で東郷に応える。
「イギリスにな」
「ユナイテッド=キングダムだな」
イギリスは本来の名をイングランドといった。兄にスコットランド、アイルランド、ウェールズの三人がいるのだ。なお兄弟仲は最悪である。
「しかしそ
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