TURN141 石の謎その二
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「見ただけで書記長さんの言葉に頷いてしまうね」
「そうした石だったな」
「それであの石はなんだ」
「今話した通りだ」
イモムシの女王達の石だというのだ。
「おそらくチェリノブから出た石がグルジアまでワープ空間も通り漂い隕石となって落ちたのだ」
「何か可能性としては凄く低い話だよね」
「私もそう思う、女王の石の破片があの世界から出ること自体がな」
ましてやだ、それがグルジアまで漂い隕石となって落ちて残っておりカテーリンが拾うということまで至ることはだ。
「有り得ないまでだ」
「しかしそうなってなんだ」
「私が使ってたの」
「書記長の手から離れて何よりだ」
その石は柴神が砕き消し去った、そうして処分したのだ。
「あれは人間が備えるべきものではない」
「人が人を操る力はだね」
「それがラムダス達を怪物にしている」
「それじゃあ」
「あの種族も石もだ」
そのどちらもだというのだ。
「滅ぼすか消すかしてだ」
「そしてだね」
「そうだ、我々は生き残るのだ」
それが柴神の考えだった、イモムシ達とは決して共存出来ないというのだ。
そしてだ、今度はカテーリンが柴神に問うた。その問うこととは。
「それでヒムラー総統もなの?」
「彼の手には青い石があったな」
「あれも私と同じなの?」
「その様だな、あの男はベルリンにいたあのラムダスが持っていた石を備えたらしいが」
「どうして青になっていたのかしら」
「おそらく男があの石を着ければだ」
考察する声と顔でだ、柴神はカテーリン達に話す。
「青くなるのだ」
「そうだったのね」
「ラムダスには女王しかいない為わからなかった」
その青い石にはというのだ。
「男は王になり石は青くなるのだ」
「ううん、柴神様もそこまでは知らなかったんだ」
「私も連中の生態は全て知らない」
「だからそのこともなんだ」
「あの種族はメスが強い」
「そこも蟻みたいだね」
「そうだ、女王蟻を頂点とするな」
まさにそうした世界だというのだ。
「普通のイモムシ達は兵隊蟻そのものだ」
「そう言われるとわかりやすいね」
ロシアも納得する。
「そうなんだね」
「そうだ、それでだが」
柴神はここで話を変えた、その話はというと。
「もうそろそろ超艦艇達が完成するな」
「うん、いよいよだね」
「完成したら後は」
「出撃だけだ」
こう二人に話すのだった。
「そして女王を倒すぞ」
「柴神様は艦載機部隊の指揮官でもあるんだよね」
「そうだ、そちらもやらせてもらう」
枢軸軍でこれまでしてきた通りにだ、そうするというのだ。
「それでいいな」
「うん、じゃあね」
「それでもお願いね」
「そうさせてもらう、ではな」
石の話から戦いの話になる、最
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